内容説明
南都炎上、世は末法―平安から鎌倉へ、あらゆる価値観が崩壊し、新しく生まれようという時、日本彫刻界に一大革命をもたらした天才・運慶。人生の節目節目で重なる不思議な縁をもつ著者が同じ仏師の立場から人間・運慶を縦横に語る。慶運はどんな家に生まれ、どんな環境で育ったのか?そのデビュー作は?代表作として名高い東大寺南大門仁王像が発する“気”とは?晩年に到達した理想の世界とは?国宝一家・運慶一派(慶派)の革新の技とは、何だったのか。
目次
第1部 革命児・運慶一代記(青年運慶、ここにデビュー;あゝ南都炎上 世は末世;三十五歳 運慶、東国へ行く;南都よ甦れ 運慶の祈り)
第2部 運慶一派(慶派)革新の技
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
70
東大寺南大門仁王像を作った運慶。 仁王像の解体写真が嬉しい。 仏像を修復するための情報があるといいかも。2014/06/08
umeko
13
運慶といえば、東大寺仁王像の華々しいイメージだった。しかし、時代は平家から源氏へ、民衆化する仏教に、院派・円派との関係と、厳しい時代を生きたのだと感じた。2015/10/07
Cana.t.kazu
1
運慶に関する小説と,西村公朝さんの書籍をいくつか読んだうえで,読ませていただいたので運慶の仏像に関する知識がっすと入ってきました。 加えて,仏像彫刻そのものにも触れられていてそちらも平易な語り口で理解が進みました。2022/03/16
さとのみ
1
良い。分かりやすくて面白かった。とても易しく慶派・運慶・鎌倉仏像の流れについて書かれている。2016/07/13
みっく
1
東大寺の仁王様や運慶の名は知ってはいても、な素人な読み手である私にも、大きなうねりの一端を分かりやすく開いてくださる。解体出来る仁王像はとても新鮮。読んで、見て、どちらもたっぷり楽しめました。2016/04/04
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