内容説明
数千年の歴史を誇る中国茶は、中国人の元気の素。緑茶から紅茶まで、バラエティーの豊富さでも世界一だ。台湾・広州・香港の茶館を巡って、それぞれの風土で育まれた本場の茶の楽しみ方を紹介する。さらに、おいしい淹れ方から茶具、茶の料理まで、実用的知識もそえた、果てしなく奥深い中国茶の世界への入門書。
目次
第1章 中国茶を識る
第2章 茶館を旅する(台湾;広州;香港)
第3章 中国茶を楽しむ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
80
前半の布目潮渢先生は唐代史が専門。陸羽の『茶経』を邦訳された方。本書では”中国茶を識る”と題し中国茶の歴史など総論的一章を担当。多様な中国茶の関係が少し理解できた。中国の国民茶はやはり緑茶(不発酵)~龍井茶、茉莉花茶など。青茶(半発酵)~凍頂茶、鉄観音、水仙などの烏龍茶。紅茶(全発酵)~祁門紅茶など。黒茶(後発酵)~普洱茶など、後でカビ着け。後半は『テレサ・テンが見た夢』の著者平野久美子さんによる台湾・広州・香港の茶館のルポ。台湾は未だ行ったことないが、和の香りする「紫藤廬」「清香齋」、一度訪ねてみたい。2021/02/25
ことらいおん
4
母が予防接種してたのにインフルエンザになりまして、看病してたら私も咳出てきて発熱まで秒読み…!?な感じで喉の痛みで眠れない中で読みました。お茶大好きで毎日ガボガボ飲みます。こんな素敵な茶館で飲めたらさぞかし美味しいことでしょう。朦朧とした頭がなんだか少し幸せで癒されました(^o^)お茶の効能見ると無敵なんだけどインフルにも勝つだろうか?勝っておくれ〜2013/01/29
takao
1
☆飲茶の風習は中国から全世界に普及。 2017/05/31
liangzhang
1
再読。1996年発行。中国茶に興味を持ち読んだ方も多いことであろう。私も読んで、写真を見て、茶館に憧れ、中国語圏に旅行に行くと様々な種類の茶葉を購入した。あの頃よりは中国茶に関する知識は増えたが、再度見直しても楽しい一冊。
kaboking
1
これも私の中国茶のバイブル本。これで布目潮渢氏を知った。また台湾の「奇古堂」の茶壺が欲しくて堪らなくなったのは、この本のせいだ。1997/12/04