内容説明
壮厳で静謐なモスク、喧騒に溢れたバザール、山と積まれた生鮮食品、芳ばしいケバブの香り…、アジアとヨーロッパの二大陸にまたがって立つ世界唯一の都市イスタンブールは、いつ訪ねても愉しい。ビザンティン文明とイスラム文明が複雑に重層するこの都の二千年の歴史を訪ねて、活気に満ちた街を行く。
目次
1 スルタナメット広場を中心に
2 ディワン通りからファティフへ
3 サライ・ポイントから金角湾沿いに
4 テオドシウスの城壁に沿って
5 ガラタ・ペラ地区からボスフォラス沿いに
6 アジア・サイドと島々へ
記憶の都市
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チョコ
60
ドラマ「オスマン帝国外伝愛と欲望のハレム」をもっと詳しく知りたいだという流れで読んだ一冊。これは旅行本になる。今なかなか海外旅行行けないのでトルコ行ったらここ行ってあそこ行ってと色々妄想するのに写真たっぷりで楽しかった。2022/07/08
ケロリーヌ@ベルばら同盟
14
【トルコ注入月間@現地】澁澤幸子さん、池澤直樹さん、トルコに深く思い入れを持つ両氏による、イスタンブール歴史散策本。6つの地域を歩みつつ、次々と現れる史跡、建造物の構造、歴史を紹介して行く構成。一つの建物、一つの通りに、めくるめく歴史と文化の蓄積がある。すざまじい程の残酷も、絢爛たる美も。「東西の十字路」という通り名のこの都市の魅力を存分に味わえる一冊。2018/06/08
黒豆
3
余談だが、そして殆どの人は知らないと思うが、庄野真代の飛んでイスタンブールという曲が好きで地名が印象深く、かつ著者の池澤夏樹さんが気になり図書館で借りて読む、歴史の古さ、建物、装飾、風景それもカラーの写真が素晴らしい2015/12/12
秋良
2
イスタンブール行く前に予習。前回に観た時にはふーん綺麗だなぁくらいにしか思っていなかった場所のエピソードもあって、次は見る目が変わりそう。しかしあの美しいボスポラス海峡に、たくさんの妾が沈んでいるなんて…2012/12/27
mimi
1
今年の夏はトルコに行こう!と思い立ち、その予習に。トルコ旅行のお勧め本を検索していたらたくさんお勧めされていた本。ちょっと古いけれど、大昔からある歴史的建造物は変わらないから。興味深く読みました。そしてガイドブックだけじゃよくわからなかったり、この本を読んで興味をそそられた場所も。イスタンブールは2泊だから、この本のようにゆっくり散歩できないだろうけれど、それでもとっても楽しみになりました。2018/05/25