内容説明
120以上の島が400もの橋で結ばれた、海に浮かぶ都市ヴェネツィア。黄金のモザイクがきらめくサン・マルコ大聖堂、薔薇色のドゥカーレ宮殿。そしてそこからあちらこちらに伸びゆく小路を歩いて訪ねる教会堂、美術館、さざめく広場。迷路のようなこの都市を地区ごとに案内、つぶさに巡るための一冊。
目次
ヴェネツィアを歩く(華麗なる通り抜けの儀式―カナーレ・グランデ(大運河)
出会いの広場―サン・マルコ広場
ショッピングと散策―サン・マルコ地区
生活の鼓動―サン・ポーロ地区
静かな散歩と美術鑑賞―ドルソドゥーロ地区
船と足での下町散策―カナレッジョ地区
教会堂めぐり―カステッロ地区
歴史の探索―ヴェネツィアの島々)
ザッテレの河岸で
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぞしま
8
須賀敦子さんの「ザッテレの河岸」でも入稿されています。 素敵な写真もたくさん。2016/01/11
takao
0
☆建物は木杭の上に2016/11/13
なおこっか
0
『ザッテレの河岸で』は須賀さんのエッセイの中でも最も多く読み返した一編。ザッテレのもつ明るさ、レデントーレ教会の麗々とした美観、それらと同時に息詰まるようなインクラビリ(手のつくしようのない患者)、どこか裏舞台を思わせるコルチジャーネ(娼婦)の話が混雑する。ヴェネツィアという開かれたようでいて閉じた空間内の、境界も淡い混沌世界そのもののような、この文章がとても好きだ。最後の一文で己まで昇華される気がする。中嶋氏の紹介文は列挙式なので、当地を訪ねた経験ある私でも読み流してしまって、ピンときづらい。2014/11/05
橘なつき
0
中嶋氏著の部分ではヴェネツィアの歴史・建造物・絵画・工芸などを幅広く紹介しているが、やはりこの厚さなので非常に薄味。さらっと読んで興味がある分野を別の本で調べるのがいいのでは。須賀氏の部分は高級娼婦に関する調査の過程をエッセイ仕立てで記したもので、個人的には前半の歴史等紹介から構成がいきなり変わって読みにくく感じた。どちらか一方の作家さんの筆で統一した方が本全体のまとまりとしては良かったんじゃないかな…。2012/02/12
あーさー
0
3名による、ヴェネツィア紹介本。90年代の作品ゆえ、今は様相が変わっていることと思いますが、写真を見ているだけで楽しいですし、文章もしっかり読ませます。2023/11/16




