内容説明
美術における20世紀とは、何だったのでしょうか?ゴッホ、モネ、ルノワール、セザンヌなど19世紀から20世紀初頭にかけて活躍した画家たちの人気はあいかわらず高い。次世代のピカソの展覧会もしばしば開催されます。しかし、ピカソはよくわからないという声は少なくありません。まして現代美術は難解なだけで、つまらないとふりむきもされません。でも実は、これらの絵画世界はつながりをもっているのです。本書では静物画というテーマをとりあげて、セザンヌから現代美術まで、モダンアートをやさしくきわめていくことができるようにしました。
目次
序章 静物から騒物へ
第1章 静物の解体
第2章 オブジェの主張
第3章 都市と物体
第4章 商品と芸術
第5章 静物としての文字