内容説明
正宗白鳥をして「これを読んで初めてお能がわかった」と言わさしめた名著が、豊富な写真も新たによみがえった。技術やしきたりは他のガイドブックにまかせて、お能の気持ちをやさしく説き明かす。お能ブームの先駆けとなる決定版入門書。
目次
井筒
清経
融
道成寺
安宅
松風
仮面について
面の表情
お能の見方
装束
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pino
5
白洲正子さんによる「お能」の入門書。初心者の私も白洲さんの美しい日本語に導かれて楽しめた。写真も素晴らしい。余計なものがそぎ落とされた舞台装置やそこに存在していた者が夢か幻であったかのような構成。日本の独特な美意識を吸収しながら変遷をとげてきた面。ただ、そこに在るだけのものが演者に生かされ様々な表情をみせる。観客はその神秘性に魅せられているうちに、いつしか、自分も舞台を踏んでいるような感覚を覚えるのだろうか。そうして、気付けば、なにもかも消え去り一人、松風の中に佇んでいるのか。いつか自分自身で体感したい。2012/02/25
nogi0308
5
能は難しくないから1度見てみなさいと本書に言われた気がするので、熟読は避けて写真やお面を楽しみました。春先くらいにひとつ能を見に行けたら改めて読み直そうと思います。2010/02/24
のんたんの
3
知識がない状態でお能を3度観た。勉強して確認しながらビデオで数回みた。ある意味正解だったかも。気配や余韻などが説得力をもつ濃ゆい世界。2010/01/01
も
3
能にどっぷりはまっています。もう少しいろんな謡曲の紹介があっても良かったかも。でも入門書としてはカラーで見やすく、面や衣装などもきれいに見れて満足。取り上げる謡曲を、あらすじだけじゃなく写真つきあらすじで紹介しているとこも良かった。それに、能を見るときは知識なんていらないから捨てて、美しい世界に入り込んでいけばいいのよっていう筆者の意見もそのとおり。野外の舞台でいつか見たい・・2008/07/29
takao
1
ふむ2021/10/11
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- 和書
- お茶はあこがれ 〈続〉