内容説明
かつては「地理的に中央部にありながら、文化的には西、政治的には東に位置する、最も複雑なヨーロッパ」と呼ばれた「中欧」。西欧以上にヨーロッパ本来の香りを残すとも言われるこの地域の、多様な歴史と文化の魅力を探る。
目次
第1部 中欧の歴史・民族・地理(歴史;民族・宗教・言語;地理)
第2部 中欧の文化(文学;演劇;音楽 ほか)
第3部 中欧の生活と風俗(中欧の人々;料理と酒;祭りとイヴェント)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cybermiso
1
中欧旅行の前に読んだが、かなり役立った。見た目教科書のような感じだが、思ったより読みやすく、歴史や地理だけでなく、文学、音楽、映画、美術などについても知ることができる。20年くらい前の本なので、わずかに情報が古いと思う箇所もあるが、ほとんど気にならない。スロバキアの情報が少ないのは仕方がないところかとは思う。似ていると思った四カ国だが、この本によると結構国民性に違いがあるようで面白い。2015/10/05
ての字
0
トピックを集めた読み物。通史を知るには適さないですが各国の特徴を拾うにはよい本。2009/11/13
flowerofzabon
0
このシリーズは大衆文化にも通じる専門家を起用した良書が多い。各国、各分野の専門知識が無味乾燥ではなく、そこに住む人間の姿と結びついて読み手の頭に入ってくる。特に本書は数カ国が1冊に収まっているので、コントラストがはっきりしており退屈しない。トピックの選び方も適切で、読み手にとってどの国のどんな部分が魅力的かも良く分かるので旅行の予習にも最適である。刊行から時間がたっているがいまだに価値は減じていない。2025/06/10
てり
0
4か国について、歴史から文化・芸術まで広く紹介。複数の著者が担当を分けて書いているが、それぞれから各国の特色・性格の違いが少しづつ垣間見えるよう。面白く読めて満足。2023/03/27