出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
目次
作品
始原のエロス―棟方志功の人と作品
年表=棟方志功とその時代
感想・レビュー
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初読。棟方志功(1903〜1975)は版画家。日本美術を代表する芸術家として知られる。青森県で刀職人の子として生まれる。ゴッホを図版で知り、感動して独学で絵を学ぶ。上京後、当初は油絵を描くが認められず、次第に木版画に移行する。既存の木版画を一新した、屏風絵を思わせる巨大な作品群で実力が認められ、日本版画会に入会を果たす。自我と自然が渾然一体となった土着的な主題を全面に打ち出した作風は内外で賞賛され、以後、広告、挿絵など膨大な作品を遺す。汎神論的な作風はブレイク、画風はドイツ表現主義の影響下にあるとされる。2014/10/13