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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
目次
作品
鏡の目、氷の目―円山応挙の人と作品
年表=円山応挙とその時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
22
正月ドラマ「ライジング若冲」では愛すべき残念な人にされてしまった応挙。どんな人だったのだろう?この新潮日本美術文庫シリーズ、解説がどれも良くて、少ないページ数ながら得るところが大きい。納得したのは「絵空事の美しさは失わず、それを構成している個々の物は極めて写実的」という言葉。この本で初めて見た写生帳が素晴らしかった。生気に溢れ、描く喜びを感じる。対して、人物画は生気に欠ける…何故ならば人は「見返して」くる生き物だからだという言葉が深い。客観だけでは対峙できない…というあたりに応挙の性格が出ているのか。2021/02/03
oz
8
初読。円山応挙(1733〜1795)は現代まで続く京都の円山派の祖。早くに洋画の洗礼を受け、輪郭線を簡略化した写実的技法を追求するうちに、斬新な図案を多数残した。膨大な『写生冊』は墨筆の限界に挑むような精度で描かれ、『氷図屏風』に至ってはモンドリアンすら思わせる先鋭化された画で、およそ時代にそぐわぬようにすら見えるが、それすら氷という曖昧な対象を写実の対象として捉えた結果である。ちなみに巷間に流布する有名な「足のない幽霊のデザインは応挙が幽霊画を量産するために作った」という挿話は後年の創作である。2014/09/12
おおの
3
《氷図屏風》に肌が粟立ちました。が、もとは二曲一双との解説を読み、なるほど真実であろうと思います(解説のありがたみです)。 円山応挙はなんといっても屏風なのでしょう、かれの描く木々や岩や川の流れが、本書の小さい絵の中でさえ活き活きと臨場感に溢れています。2009/09/28
sk
1
写実が良い2012/07/16
甲斐祐貴
1
夏休みに京都国立博物館に行った際、購入した本。その時は、本書に載っている『雲龍図』が展示されていたが、その龍のリアルさには圧倒された。2012/02/22
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