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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
目次
作品
与謝蕪村 無為自然の画家―与謝蕪村の人と作品
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみすむ
5
江戸の文化といえば戯作に浮世絵、落語に浄瑠璃と、庶民文化の開花がしばしば挙げられるが、当時としては現在でいうJ-popやテレビドラマ、直木賞作品と同様の大衆文化である。それらを「俗」とするなら、江戸時代における「雅」の文化とは何か。ひとつに与謝蕪村や池大雅による文人画(南画)がある。 与謝蕪村が江戸時代の教養人として儒教の影響を受けていることは論を俟たない。しかし、その作風に表れているのは、礼や仁に縛られる儒教ではなく、道教的な神仙思想、無為自然を説いた老荘思想、あるいはその実現としての隠遁思想である。2014/03/18
oz
4
初読。与謝蕪村(1716〜1784)は俳聖芭蕉や一茶に並ぶ江戸期の俳人であり、同時に文人画家でもあった。自らの句に画を加える俳画を創出したことで知られる。諸国を周遊しつつ、軽い筆致の図画を描くスタイルは日本における文人画の基調ともなり、また江戸期における知識人の有り様の一つを提示した点で意義は大きい。蕪村の画業を紐解けば、小品ばかりではなく本格的な屏風絵を制作していた時期もあり、その技量も俳人の余技として片付けてしまうにはあまりに精緻で技巧的である。2014/09/12
takakomama
0
サントリー美術館で、若冲と蕪村の企画展を見た後、復習で読みました。俳句の意味などは、よくわかりません。2015/05/29