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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うなぎ
6
手持ちで再読。初めて見た時、グリフォンと妖精の輝くようなサファイアブルーの色彩に目を見開き、美術に興味を持つきっかけになった本。目に見えないものしか信じないと言ったモロー。破滅の呪文を身に纏うようにも見える『刺青のサロメ』、鮮血の飛び散る戦場に不気味に佇む『スカイア門のヘレネー』、斬首された詩人の魂を静かに弔うオルフェウスと乙女の絵、そんな魔性と神聖の混ざりあった美しい絵を生み出せるなんて、一体モローの心にはどんなものが住んでいたのだろう?文学的で謎めいた解説が作品の雰囲気を一層増してて良い。 2018/03/07
helecho
0
モローの絵は個人的にはかなり好み。最初は見てはいけないものを見てしまったような気がして心がざわつくんだけど、段々と静かで満たされた心持ちになってくる。解説も熱い筆致で読み応えあった。穢れが神聖へと転化する。2014/10/08