内容説明
夢を追うのか、現実に身をゆだねるのか。生き残るためにはどちらかを選択しなくてはならないのか。時代は高度成長期、舞台は唯一衰退していく映画産業界。映画に情熱を賭けつつも、会社という組織に生きた男の夢と挫折。そして未来には何があるのか。バブル崩壊後の時代を先取りした、著者会心の大作、700枚。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
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            映画から テレビに 時代が移る 昭和40年代を背景に、映画会社に生きる人々を描いた物語である。三億円事件を話題にする会話が、この時代の風景を伝える。香貫晨一朗の視点で 語られる 映画に携わる人々は どこか 静溢で 腹が据わっている。ある意味 いい時代を過ごした映画人の 夢と挫折の物語だった。2020/04/03
          
        いちの
5
          
            映画制作会社の絶頂と衰退。現場の人たちと経営の人たちに隔たりができるのは、どの世界でも同じなんですね。くだらないと言われてしまいそうなプライドや、ちょっとした出来事で気分が変わるようすがうまく描かれていて共感しました。 登場人物が多く、時代を行き来しながら進むので、一気に読まないと分からなくなりそうでした。2020/11/08
          
        

              
              

