出版社内容情報
法隆寺から日光東照宮まで、五重塔は古代いらい日本の匠たちが培った智恵の宝庫であった。中国・韓国に木塔のルーツを探索し、その不倒神話を解説する。
内容説明
阪神大震災後―最も注目される日本人の叡智。法隆寺から日光東照宮まで…五重塔=不倒神話を解読する。
目次
序 謎の建築・五重塔
1 中国の塔に心柱はなかった
2 韓国の塔の蘇塗柱・刹柱・心柱
3 日本の塔の組上げ構法
4 八角九重の幻の塔
5 木塔を解体してみると
6 心柱を科学する
7 木造古塔の心意気
8 柳のような超高層
9 五重塔と現代建築(対談)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっちゃん2
1
図書館:日本にある五重塔や三重塔など火事で焼けたことはあっても、地震で倒壊したという記録はないそうです。現代の超高層建築に取り入れられている柔構造と心柱がそのカギであります。専門的で門外漢にはわかりにくい部分もありますが、数人の専門家がその真理に迫る良書。2019/06/15
ymazda1
1
近代建築は鉄骨同士がずれないことを前提にしてて、逆に、この前提があるからこそ構造解析的に設計可能だということについて、五重塔のような木造建築が、これとまったく異質のものだということを再認識できたというか、「設計」ってなんだろう?って、あらためて考えてみる機会になった本だった。
takao
0
真中の心柱が地震時の揺れを抑え、弱める。2016/07/31
タメタメ
0
中2教科書で読んだ。感動!凄く分かりやすい文章でした。タイムマシンに乗って建てている現場を見に行きたくなる。何故5階の塔とは言わないのか、そこから入っていきます。又ちゃんと本で読んでみたい。2007/04/20
読書実践家
0
パイオニアが日本の木造建に迫る!2015/05/04