新潮選書<br> プラド美術館―絵画が語るヨーロッパ盛衰史

新潮選書
プラド美術館―絵画が語るヨーロッパ盛衰史

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106004865
  • NDC分類 236
  • Cコード C0371

内容説明

イサベル女王が財布のひもを用心深く緩めて買った最初の一点から、プラド美術館は、はじまった。その歴代の私的な嗜好ゆえに全体の85%を宗教画でしめる稀にみる蒐集。その社会背景から風俗の流行、政治謀略など…時代を色濃く反映する膨大な絵画の数々が語りかけるくめども尽きぬ歴史のドラマを、独特の視点で読み解く、画期的ガイドブック。

目次

第1章 プラドで「創世記」を読む
第2章 「歴史画」としての「宗教画」
第3章 イスラムの影の下に
第4章 二人の女王と二枚の絵
第5章 ハプスブルクのスペイン
第6章 エル・グレコが見たスペイン
第7章 「王の画家」ベラスケス
第8章 ゴヤ―「革命と動乱の画布」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

6
「プラドは実は、プラド美術館として開館が準備されたのではなかった。1808年、ナポレオンが侵入…スペインは占領下におかれてしまった。…ナポレオンを兄ジョセフをホセ一世としてスペイン王に任じる…弟に感謝するために、「ナポレオン美術館」の開設を思いたった。これがプラドの基盤になった」90年の所蔵目録によれば「総点数は八千点だが、公開されているのは…千点にすぎない。四千点が倉庫で惰眠をむさぼっており、残りは他の公共機関に保管されている。三百点は損傷がひどく、二百点は行方不明である」現在絵画は千四百点公開だとか。2023/05/04

nago

2
プラド美術館の作品に触れながら、メインはキリスト教・ユダヤ教やスペイン王朝の栄華・衰退の話。ユーモアまじりで読みやすいし、勉強になった。2024/09/07

P-man

1
いやもう、これは大変な本だった。いささか固いタイトルだけど中丸明先生のキレキレで下世話でユーモアに満ちた物言いは、それでいて膨大な知識と多様な視点を提供する。読む方もGoogleを相棒にして必死。スペインを交えた世界情勢から庶民の風俗に至るまで、見事に描き出されている。衰退というものはジワジワとやってきて、ある一点を超えると屋根瓦が落ちていくように急激な進展を見せるものだが、ことスペインに関しては妙なもので大騒ぎの後になっても大した変化がないというのはまこと奇妙だ。内戦はスペインの風土病。慣れている?2018/02/17

goldius

0
プラド美術館にある絵画をネタにヨーロッパの歴史風俗を語ったもの。絵や画家の話題はオマケである。美術ファンというより歴史ファン向けの本である。ギャグや下ネタも交えて正史では語られない裏話も披露しているので面白い。2004/12/14

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