内容説明
意外な新事実、独眼竜政宗は筆まめな気配り人間だった。伊達家の存亡をかけた豊臣秀吉との会見直後の書状、朝鮮の戦場から母に送られた国際便、小姓への愛の告白や家臣への詫び状など、新史料をもとに、歴史の表舞台からは窺い知れない、人間味あふれる姿に迫る。
目次
第1部 戦国武将から仙台藩主へ(天下をめざして;戦国への挽歌;朝鮮から;仙台藩を築く)
第2部 素顔の政宗(子どもへの手紙;家臣への手紙;趣味と教養)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s
7
千通以上も現存するという政宗公直筆の手紙を家臣へのお褒めの言葉あるいは叱責・家族へのご機嫌伺いから愛人への浮気の釈明にと幅広くセレクト この人の時代にもしブログがあれば1日10回くらい更新したんじゃないのかな「仙台を治める藩主のブログ」とか言って2009/04/29
まえじぃ
4
伊達政宗というと、幼くして天然痘で片目を失った、実の母親に毒殺されそうになった、実の弟を対立の末に斬り殺したなど、かなり苛烈でハードなイメージしかなかったけど、この各所に宛てた書簡を読んだ後は、そんなイメージは全部吹き飛んでしまいました。身内へ、家臣へ、親しい人へ、子供たちへ、まめまめしく、愛情溢れた、時には小言や怒りに満ちた手紙を書き送った政宗公。そこには、戦国を生き抜き、始まったばかりの江戸の世を渡っていった往年の武将の姿を、ありありと見ることが出来、物凄く親しみが湧きました。政宗公、かっこ可愛いよ!2016/05/18
huchang
3
独眼竜政宗は本当に良いドラマで、立身出世ものとしてまだあまり売れてなかった渡辺謙が若いころの気性の激しさと…って、ドラマの話をしたいわけではない。この話なら何時間でもできる。閑話休題。手紙には公的なものと個人的なものとがあり、この本は政宗の個人的なもの焦点を当てている。彼の手紙は、若いツバメに「許しておくれよぉ」と泣きの入った達筆の長い手紙が一部にはとても有名で、それももちろん所収されている。こういうのを読むたびに、学生の頃古文書学の勉強をさぼったことが悔やまれて仕方がない。くそっ。2023/11/27
神乃
2
この人、本当に本当にこの日本に仙台にいたんだなぁ…と実感できる本です。直筆の手紙を写真で載せているのが良い。書いてる姿が見えそうです^^他の武将たちもこれ位残ってればな〜。2012/09/10
がんこちゃん
2
念願の書!もったいぶってちびちび何度も繰り返し読みました。母へ、子へ、家来はたまた小姓まで。とてもユーモア溢れ愛情深いお方で、母の義姫宛ての手紙は、如何様にも母は母で、子をは子で慕うのか、有名な毒殺事件は、歴史は、心中はその場に居合わせないと、いや本人でないとわからないものかも。笑いあり、流石は戦国大名ぞくりとしたり、優しくたしなめられてるようで背筋をしゃんとしてしまったり。いつかは手に入れたい一冊です。2012/04/19
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