内容説明
豊かな才気と卓抜なユーモア、そして溢れんばかりの情熱で、稀代のプレイボーイを翻弄した有名無名の女性たち。身分や常識を越え、みずからの生と性を謳歌した魅力的な十二人を中心に描く、優雅なる愛の情景。
目次
1 カザノヴァの魅力
2 プロヴァンスの貴婦人
3 市井のヴィーナス
4 ボローニャの去勢歌手
5 ギリシャの女奴隷
6 ヴェネチアの尼僧たち
7 ポルトガルからの亡命者
8 スパの悲しき家出娘
9 再生の秘儀
10 ロンドンの娼婦
11 誇り高きグルノーブルの美女
12 ポンパドゥール夫人の人脈
13 ドゥックス城のカザノヴァ
14 女性たちの『回想録』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
凛
10
様々な言語で<女たらし>の意味をもつcasanova。百人以上を愛し千人以上を抱いた彼は回想録として長い自伝を書いているが、本書はその中から12名をピックアップしている。「快楽の4/5は女性に与え残りが自分が楽しむ分である」という言葉を女性側はどう捉えたのかは判らないが、彼が女性達それぞれを全力で愛したのは投資金額や行為から伝わってくる。広い教養と人脈を持つ人間性は女だけでなく男をも魅了する。どれだけ大金を手に入れても躊躇いなく浪費していく様は実に爽快。溜息橋を渡り脱獄した様を書いたベストセラー本読みたい2014/01/02
-
- 電子書籍
- ニューカー速報プラス 第29弾 スズキ…
-
- 和書
- 湯布院を歩く