新潮選書<br> 相撲の誕生

新潮選書
相撲の誕生

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106004469
  • NDC分類 788.1
  • Cコード C0375

内容説明

本書では、歴史学、考古学、民俗学の史料をもとに日本の相撲のルーツを探るとともに、従来知られることの少なかった沖縄、韓国、中国の相撲を紹介し、東アジアにおける相撲的競技の歴史や相互の影響について検討した。

目次

相撲の誕生(神話編;歴史編)
中国角力伝
沖縄角力シマと韓国相撲シルム
相撲の語源

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

9
「『古今著聞集』巻十に…相撲取りの息子の伊成と、やはり相撲取りの弘光が手乞いで力比べする話が載っている…この伊成と弘光の勝負と、建御名方神と建御雷神の勝負がきわめて類似している…なお、この手をつかみあう勝負の類似例がペルシアの英雄叙事詩『シャー・ナーメ』のロスタムの巻に見られることは、戦前すでに松村武雄が指摘している。そちらもやはり国譲りの交渉での出来事だから、偶然の一致とするには近似的でありすぎる。そこで松村は…神の審判を見るための決闘裁判が行われていたことの反映という解釈を示している。」2022/02/18

ao-king

0
相撲と似た競技は世界中にあるということは良く知られたことである。それらの競技を取り上げながら、相撲の起源に迫っていくのは非常に興味深い。そこで分かったのは、似た競技がたくさんありながらも日本の相撲はやはり特異なもの、という事実だった。マゲとまわしは当然として、「足の裏以外が土俵に付いたら負け」というルールは、数多くある組み合い系競技の中でもトップクラスの厳しさである。そして力士同士の呼吸で競技が開始される「立ち合い」。「相撲」という競技は日本固有のもの、と言っても間違いではないと確信できた。2013/07/04

hotatehon

0
とてもおもしろい読み物!相撲は日本固有のものであると主張する相撲教会に真っ向ケンカを売るかのように、アジアを横断しながらルーツに迫っていく様は大変スリリング。結果見えてきたのは多様な文化の合流地点であった日本という混沌の中で生まれたイキイキとした相撲の姿なわけで、なんかもう力士のあるべき姿とかチマチマ言ってねえでダイナミズム溢れる取組でとにかく俺たちをエンパワーしてくれよ!などと明後日の方向に力説したくなってしまうのであった。ぼくのような、にわか相撲ファンにオススメです。2010/06/27

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