新潮選書<br> 学歴の社会史―教育と日本の近代

新潮選書
学歴の社会史―教育と日本の近代

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20X15cm
  • 商品コード 9784106004308
  • NDC分類 371.3
  • Cコード C0337

内容説明

なぜ東大の卒業証書が有効なのか。近代の歪みと苦悩を掘り起こす。「学歴を持たねば頭あがらざる」と、立身出世を夢見た青年が嘆く社会を、だれが作ったのか?近代日本成立のプロセスが目前に展開する労作。

目次

1 学歴のすすめ
2 教育授産
3 士族学校
4 農民たち
5 商人教育
6 教育も銭なり
7 上京遊学
8 パンと教養
9 身を立るの財本
10 学歴の効用
11 庶民の世界
12 学歴の岐路
13 中等教育
14 教員社会
15 官尊民卑
16 学歴戦争
17 官私抗争
18 学校選択法
19 学問・学校・職業
20 学閥の形成
21 採用待遇法
22 苦学・楽学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Mentyu

3
日本考古学の学史を調べていると、「学校歴」がないために不遇な立場にあった在野研究者が少なからず登場する。本書を読んで、明治期に大卒の資格を得て学問をすることがどれほど難しいことだったのかよく理解できた。「学問の履歴」が数十年かけて「学校の履歴」となり、やがて社会階層の固定化に繋がったというのは、同時に学問へのアクセスも難しいものにしたのだなと。筆者の近代社会(もちろん学問もここに入る)のビザとして学歴が存在したという指摘は印象に残った。2018/09/17

たぬき

1
近代は 軍隊と学校と工場という組織と入れ物の歴史2012/07/06

ヘンリー

1
わが国に学歴主義が根づくまでの歴史を検証。それは明治30年代にほぼできあがっていたという。もうちょっと最近の話を知りたかったのだが、こんな内容だとは知りませんでした。いまは平凡社ライブラリーで読める。2009/11/16

Kei

0
「社会にとっては人材発見の、親にとってはわが子の、子にとっては自分自身の能力発見のメカニズムが学校だった」2013/01/15

Kongo-maru

0
明治維新の社会改革の結果として現代にまでつながる学歴社会が生まれたことを説明するもの。東アジアでは中国の影響から、徳目を修養するものとして教育が重んじられたが、近代以降の学歴はそれらとは異なるもの。本来「富国強兵」のための、単なる手段だった近代学校制度が、各層の思惑、夢、希望によって人を区別するための学歴に変容していった様が描かれる。確かに、明治維新は無血革命などと言われながら、現代の日本に脈々とつながる、非常に大きな社会革命、文化革命だったのだ。2010/05/08

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