目次
第1章 半世紀
第2章 諸橋『大漢和辞典』編纂秘話
第3章 『貞観政要』の研究
第4章 国語教育と漢字教育
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さとうしん
8
『大漢和辞典』の編纂に関わった著者原田種成の半世記。大漢和といえば諸橋だが、諸橋自身はそれほどタッチしていなかったとか、法律・経済関係の語彙や日本の古典語などが編纂者も知らない間に挿入されていたというような裏事情が面白い。後半の教育論はいかにもな俗流教育論という感じで残念。2017/11/16
harak
1
漢文の入門書と思って借りたが大違いだった。大漢和辞典編纂に参加した著者の生い立ちから学生時代、友人や先生、人生のすべてについて言いたい事は全部言いました、といった感じの本でした。自叙伝は好きな方なのでかえってラッキーだったかも。この本を出されてから暫くして原田先生は亡くなっています。思い残すことはもう無かっただろう、と思います。私はおもしろかったです。でも誤解をまねく題名だとは思います。2009/11/07
Lily603
0
大学の教授が勧めていたので。内容は漢文の入門書ではなく、漢学の大家原田種成氏の自伝。漢文が日本の真の古典であり、自国語である漢字を正しく使うのに漢文教育は必須というのは間違いない。壮大かつ想像力を喚起する漢文をこれからも読んでいきたい。2011/10/28