新潮クレスト・ブックス<br> ジュビリー

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新潮クレスト・ブックス
ジュビリー

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105902087
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

ジュビリーの人々の生活は、退屈で、単純で、計り知れなかった――。カナダの田舎町ジュビリーで暮らす少女デル。好奇心旺盛な彼女は、周りの噂話に耳を傾け、大人たちの世界をあれこれ想像する。上昇志向が強い母、実直な父、因習的な大おばたち……。進学を控えたデルは性の実践に身を乗り出しながら、町の人々の物語を小説に書き始める。故郷を舞台に描かれたマンロー唯一の「長篇小説」。


【目次】

内容説明

この町のあらゆるものを、映画館、通りの名前、光やにおい、痛みまで、すべてを小説のなかにとどめたい。生涯描きつづけた故郷の町を舞台に、少女の目に映った平凡な人々の「深い洞窟」を描く唯一の自伝的「長篇小説」。

著者等紹介

マンロー,アリス[マンロー,アリス] [Munro,Alice]
1931年、カナダ・オンタリオ州の田舎町に生まれる。書店経営を経て、68年、初の短篇集『ピアノ・レッスン』がカナダでもっとも権威ある「総督文学賞」を受賞。以後、三度の総督文学賞、W・H・スミス賞、ペン・マラマッド賞、全米批評家協会賞ほか多くの賞を受賞。本書『ジュビリー』は第二作。チェーホフの正統な後継者、「短篇小説の女王」と賞され、2005年にはタイム誌の「世界でもっとも影響力のある100人」に選出。09年、国際ブッカー賞受賞。13年、カナダ初のノーベル文学賞受賞。2024年、逝去

小竹由美子[コタケユミコ]
1954年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

44
著者のスキャンダルについてはあまり情報を持っていないのでノーコメントとさせてもらうが、作品内容はやはりと言うか、とにかく素晴らしい。文学の神髄がここにあると言っても過言にならないだろう。自伝的作品であるだけに過度に興味を惹かれるような物語があるわけではない。しかし、極めてプライベートな思い出が、一つ一つの精緻で煌めくような断片の数々が、読者の中にすら強いノスタルジーを呼び起こす。途轍もない筆力を持つ作家だったのだと改めて感嘆した。2026/05/29

Hiro

39
私には最後まで作品の魅力が伝わらず、物語よりも著者自身のことが気になってしまった。調べるうちに知った三女アンドレアに関する出来事には胸が痛み、作品と作者を切り離して読むことの難しさを改めて感じた。読後も物語より、その複雑な思いのほうが心に残った。2026/07/10

M H

23
例の話が気になり購入。本編はマンロー唯一の長編小説で自伝的な要素が多いという。厳しく辛辣な観察眼、人間観でネッチリと描写し続ける筆力がマンローなのだろう。私には作品と作者の情報を分けて考えるのが難しくて、性描写や肉体に関する記述に嫌悪感が激しかった。微かにふれる手、唾液、体の重み。繰り返すが筆力あってこそだ。小竹由美子さんによるあとがきは、判明している事実関係と経歴、複雑な家族関係、作品にちらつく姿などを真摯に記している。ここに至り読んで良かったと心から。2026/07/08

信兵衛

19
本書で読み逃せないのは、「訳者あとがきにかえて」の部分。マンローの末娘アンドレアが、マンローの再婚相手から幼い時に性的虐待を受けていたという事実、それにもかかわらずマンローは・・・・。 マンローの名声が一夜にして地に落ちた、という衝撃的な事実なのですが、驚き以外の何ものでもありません。 知っておかざるを得ない事実、ということでしょう。2026/07/11

アヴォカド

12
マンローの娘アンドレアの経緯を知った今では、マンローの作品を読む時に複雑な思いを抱かずにいられない。訳者の小竹氏はどうだったのだろうと苦しく感じられていたので、真摯なあとがきを読んでこちらが救われるような思いだった。”作品は作品” とは思うものの、そうそう割り切れるものでもないので、モヤモヤしながら、ただ、人や愛という感情の複雑さに、揺さぶられるばかりである。2026/06/17

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