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出版社内容情報
コロナ禍の読者に生きるよろこびを伝え、あたたかく励ました、オランダのベストセラー長篇。中年男ヘンクは、離婚して老犬と暮らすICUのベテラン看護師。ある朝、散歩中にへばった老犬を素早く介抱してくれた女性がいた。その名はミア。人生の辛苦を人並みに経験してきたヘンクだが、久々にときめいている自分を発見する。一人の男が生きる喜びを取り戻していく一日をつぶさに描いた愛すべき長篇。リブリス賞受賞作。
内容説明
本好きの中年男ヘンクは、離婚して老犬スフルク(ならず者)と暮らすICUのベテラン看護師。ある朝、運河沿いを散歩中、へばってしまった老犬をすばやく介抱してくれた女性がいた。この日は、かわいい姪の17歳の誕生日。元妻の情事の現場に出くわして以来、恋なんていうものとは無縁に生きてきたヘンクだが、けさ出会った同世代の女性にときめいている自分を発見する。戸惑う彼の背中を、姪のローザがどんと押す。離婚、不遇だった兄の死、やり手の弟との不仲、忍び寄る老い…人生の辛苦をさまざまに経験してきた男が、生きるよろこびを取りもどしていくさまをつぶさに描く。2020年、コロナに見舞われたオランダで、多くの人たちを慰め、励ましたベストセラー小説。リブリス文学賞受賞。
著者等紹介
コラールト,サンダー[コラールト,サンダー] [Kollaard,Sander]
1961年、アムステルフェーン市に生まれる。アムステルダム自由大学で歴史学専攻ののち、医学関係の出版社に勤務。2006年、スウェーデンに移住。スウェーデン人の妻と3人の子どもとともにストックホルム近郊に暮らす。短篇集『あなたの愛する人の瞬時の帰還』により、2014年、ファン・デル・ホーフト賞受賞。2020年、『ある犬の飼い主の一日』により、権威あるリブリス文学賞を受賞
長山さき[ナガヤマサキ]
1963年、神戸生まれ。関西学院大学大学院修士課程修了。文化人類学を学ぶ。87年、オランダ政府奨学生としてライデン大学に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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