新潮クレスト・ブックス<br> ホットミルク

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ホットミルク

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  • サイズ B6変判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105901820
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

灼熱のバカンス地で、病身の母とふたり。夏の幻の果てに、娘が出した答えとは? 原因不明の病で歩けない母の治療のために、イギリスから南スペインの町を訪れた夏。介護のために学者の道を諦めた25歳のソフィアは、母親を怪しげな医師ゴメスに診せつつ、地元の男子学生と謎の長身女性に惹かれてゆく。私の人生って何なんだろう? やがてソフィアは本当の痛みと向き合う。ブッカー賞最終候補作、映画化決定!

内容説明

原因不明の病で歩けない母の治療のために、25歳のソフィアはイギリスから南スペインの町を訪れた。学者の道を諦めて介護する娘に、つらく当たる母親。夏の太陽と海の誘惑のなか、ソフィアは母をちょっと怪しげな医師ゴメスに診せつつ、地元の男子学生とドイツ人の謎めいた長身女性に惹かれてゆく。やがて彼女は自分を覆っている本当の痛みと向き合い、ある決断をするのだが―。

著者等紹介

レヴィ,デボラ[レヴィ,デボラ] [Levy,Deborah]
1959年生まれ。幼少期を南アフリカで過ごし、9歳でイギリスに移住。劇作家としてキャリアを積み、現在までに8冊の小説を執筆。なかでも『Swimming Home』(2011年)と『ホットミルク』(2016年)はマン・ブッカー賞の最終候補作品となっている。2018~2019年、コロンビア大学フェロー

小澤身和子[オザワミワコ]
東京大学大学院人文社会系研究科修士号取得、博士課程満期修了。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン修士号取得。「クーリエ・ジャポン」の編集者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

118
夏の南スペイン、ソフィアは母親を医師に診てもらうためにその地を訪れる。彼女に依存する母親。彼女も女性としての母親の過去に依存する。学位を持ちながらその先へ踏み出す努力と勇気を持てない自分への葛藤。それを誤魔化すために母親をメデューサの眼差しの盾のように利用してしまう彼女。人間の弱さ、利己的な自分への戸惑い、そしてどこかギアがニュートラルで宙ぶらりんな感覚が、言葉遊びを交えながら思うがままにもわもわと描かれる哲学的な文章がクセになって止まらず面白く読めた。かの地の刺激は彼女に満ちたミルクを与えられたのでは。2022/09/08

藤月はな(灯れ松明の火)

71
足が動かなくなった母ローズの為に学者になるという路を諦めざるを得なかったソフィア。母を診療した医者、ゴメスの勧めで(帰れる)家を売り払ったお金でスペインへリゾート療養へ。母の気紛れに振り回されながらもソフィアはヴォランティアしたり、海で泳いでメデューサ(海月)に刺されたり、パブロの犬を解放したり、同性の恋人ができたりと過ごしていた。しかし、彼女の感情は細やかに蠢きながらもフラットさを保とうとする。まるで孤独で傷つくのを恐れるかのように。母娘は相手を「自分の一つ」だという思いから囚われ合っていたのだろうか。2022/12/11

ヘラジカ

63
ありがちな筋書きからは想像できないほど感想を書くのが難しいユニークな小説である。母親という錨によって周囲をゆらゆらと漂うしかない主人公。主体性の定まらない語り手に軸が明確でない物語は、遊歩的とも言えそうな浮遊感がある。散りばめられた神話の象徴はもちろん、登場人物のどこか非現実的な行動や、肌をちくちくと刺す不穏なイメージには、悪夢とは言わないまでも白日夢のような奇妙な読み心地があった。シンプルなのに非常に高度な作品。一読で充分に味わえたとは言えないが、得難い読書体験だったのは確かだ。2022/07/27

びわこっこ

40
題名の『ホットミルク』とは、火傷しそうなくらい熱いミルクのことで、危険な母性のこと。原因不明の病で歩けない母を介護する、25歳の娘ソフィアが、治療を受ける南スペインで出会った人々の影響を受けながら、介護とは違う道に辿り着くまでの揺れ動く葛藤を描いている。💖🍀 詩人でもある筆者デボラ・レヴィの美文が、人の生き方を模索する姿を描く。外国文学は理解できない言葉も多く、辞書を引きながら読んだが、日本においても、外国でも介護の問題は深刻だ。ソフィアに一度は諦めた、学者の道を、寄り道しながら、進んでほしい。✨2023/02/21

星落秋風五丈原

33
ちょうど介護を始めたばかりの自分と比べたらいかんだろう!と思いつつも無茶を言ってもむげに退けられない所なんかはわかるわかる!という感じでした。リゾート地で治療っていいなぁ。2022/08/29

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