新潮クレスト・ブックス<br> サブリナとコリーナ

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新潮クレスト・ブックス
サブリナとコリーナ

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  • サイズ B6変判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784105901677
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

黒髪でとびきり美人のサブリナ。あなたはなぜ堕ちてしまったの? コロラド州のラテン系住民の悲喜劇を描く全米図書賞最終候補作。

内容説明

いとこのサブリナの葬儀の前、美容部員のコリーナに祖母は言った。「あんたがメイクしてやりなさい」―サブリナは、黒髪に淡いブルーの瞳のとびきりの美人。なのになぜ、一族の悲運に連なるように、死を選ばなければならなかったのか。女たちは若くして妊娠し、男たちは身勝手に姿をくらます。だが一族の絆は固く、知恵のある祖母が、しばしば娘と孫を助ける。コロラド州デンバーのヒスパニック系コミュニティで、やるせない日常を生きるさまざまな世代の女たち。アメリカ建国以前からこの地に根ざしながら、非白人として疎外される痛みと苛立ちを描いて、一躍注目を集めたデビュー短篇集。2019年、全米図書賞最終候補作。

著者等紹介

ファハルド=アンスタイン,カリ[ファハルド=アンスタイン,カリ] [Fajardo‐Anstine,Kali]
1986年、コロラド州デンバー生まれ。デンバー・メトロポリタン州立大学卒業後、ワイオミング大学で芸術学修士号を取得。各地で創作を教えながら「The American Scholar」「Boston Review」などの雑誌に短篇小説を寄稿。2019年に刊行されたデビュー短篇集である『サブリナとコリーナ』はたちまち注目を集め、リーディング・ザ・ウエスト・ブックアワード、デンバー市長芸術文化賞を受賞。ストーリー賞、PEN/ビンガム賞、全米図書賞の最終候補作にもなった

小竹由美子[コタケユミコ]
1954年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

107
コロラド州のラテン系地域で生きる女性たち。非白人であることを身を持って感じさせる社会の中、不安や不信を伴う家族とのままならない関係を引き摺る姿を見せる。それでも彼女たちはそこで生きていく。そこはルーツの場所であり、これからも彼女と家族の居場所でもあるから。その気概の力強さがリアルに、過剰な演出のない飾らない文章で描かれ、胸にすっと沁みた。美しい従姉の死のやるせなさと向き合おうとする繊細な描写が印象深い。出ていった母親に単純には割り切れない感情を見せる子供たちが、自ら折り合いをつけようとする二篇も良かった。2020/09/06

NAO

89
コロラド州を舞台に、チカーノやヒスパニック系の女性たちを主人公とした短編集。彼女たちは年齢も立場も生き方も違うが、誰もがその土地に縛られ、自分たちの血に呪われ、何より女性であるという呪縛に苦しめられている。少し美貌に恵まれた女性はそこから抜け出して成功しようという淡い夢に取り憑かれ、身を破滅させてしまう。または、言いよってきた男に大怪我を負わされる。それほど美しくないと、地道でやるせない生活に甘んじるか、日々の生活への憤りや諦めから酒やドラッグに溺れて身を破滅させる。女たちには、破滅しかないかにみえる。2021/02/09

Vakira

76
私はヒスパニック系。私のお母さんはかなりスタイルが良くて美人に見られる。お母さんだけではなくて、私の従妹、私の妹も美人という事らしい。ボーイフレンドもいっぱいいるし。じゃあ私は?白人からナンパされるわよ。この前も一方的にキスされたし。でもちょっと、これだ!っていう人いない。デンバー、標高1,600mにある都市。日本の鉄道の最高地点は長野県の清里と野辺山の間。それでも1,100m。デンバーという町、いかに標高が高いか判る。デンバーにはヒスパニック系集住地があったりする。そのヒスパニック系女子、11編の物語。2021/02/08

ヘラジカ

64
読み手の感性が試されるような繊細な小説集。マンローやモリスンに喩えた言葉がしっくり来る程の高度な文学作品だ。その難しさは、往々にして移民文学が持つ"訴えかけ"が分かり易く表面化していないところにある。後書きを読んで「それっぽいパフォーマンス」を否定しているという文章を見かけ、成る程これは作者が敢えて選んだ作風なのかと膝を打った。あまりに自然な視点のチカーナ(移民の、そして女性)の物語は、ともすれば読者の勝手な期待を挫くことになるかもしれない。しかし、だからこそこの短篇集が素晴らしく価値ある一冊なのだ。2020/08/27

ちえ

50
コロラド州デンバーを舞台としラテンアメリカ系の人たち(チカーノ)を主人公とした11の短編集。読み終え時間がたつにつれじわじわと心に沁み込んでくる。最後の「幽霊病」でナバホ族の起源神話を読み終え思わず、先住民族の骨を見つける一編目の「シュガー・ベイビーズ」を開き読み始める。まるで私自身がデンバーという土地に入り込んでいくようだ。土地が持つ呪いや暴力、貧困、薬物、酒、病気、そんなものが空気のようにある中で生まれ育つチカーノの女の子達。<…そして、女の子たちへーあなたたちがさまざまな本の中で自分に ↓続く2020/11/21

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