出版社内容情報
パリ郊外の荒れ地に暮らす文字を知らないジプシーの大家族と、彼らに本を読む歓びをもたらした図書館員。フランスのロングセラー!ジプシーの大家族とある図書館員の物語。ゴンクール賞候補作のロングセラー! パリ郊外の荒れ地に暮らすジプシーの大家族。家長のアンジェリーヌばあさん、息子五人、嫁四人、孫八人のこの一家を、ある図書館員が訪ねてくる。本を読む歓びを伝えたい一心で毎週通ってくる彼女は、まず子どもたちを、やがてその父母を、最後には家長をも変えてゆく。フェミナ賞最終候補となったフランスのロングセラー!
アリス・フェルネ[アリス フェルネ]
デュランテクスト 冽子[デュランテクスト レツコ]
内容説明
エステールは、黄色いルノーに本を積んでやってきた。パリ郊外と思しき荒れ地に暮らすジプシーの大家族。女家長のアンジェリーヌは、5人の息子、嫁と孫たちに囲まれて、一日中、焚き火の側に陣取っている。自由と濃密な家族愛はたっぷりとあるが、仕事も生活保障もない、着の身着のままのその日暮らし。彼らの野営地を、あるとき「よそ者」が訪ねてくる。エステールという名の、穏やかで優しい、だが不屈の図書館員だった…。ジプシーの大家族とある図書館員の物語。20年におよぶフランスのロングセラー。
著者等紹介
フェルネ,アリス[フェルネ,アリス] [Ferney,Alice]
1961年、パリ生まれ。エセック経済商科大学院大学(ESSEC)卒業。オルレアン大学で経済学の教鞭をとるかたわら文筆活動を開始。1997年刊行の本書はフェミナ賞最終候補作となり、「みんなのための文化と図書館賞」を受賞。刊行後20年近くたった現在も長く読み継がれている。その他の作品に、ゴンクール賞候補となった『戦渦』、15ヵ国語に翻訳されたフェミナ賞候補作『恋人たちの会話』がある
デュランテクスト冽子[デュランテクストレツコ]
1948年、東京生まれ。青山学院大学文学部仏文学科卒業後、パリ第四大学でフランス文明講座受講。帰国後、再渡仏し、フリーランス通訳、アパレル企業のパリ駐在員などを務める。在仏40年(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
優希
どんぐり
のぶ
miyu