Crest books<br> 煉瓦を運ぶ

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Crest books
煉瓦を運ぶ

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105901271
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

その後の人生を一変させる決定的瞬間を、瑞々しい筆致で描き出す。故アリステア・マクラウドの血を引く新鋭の鮮烈なデビュー短篇集。人生の岐路を描いた7つの物語。父譲りの短篇の名手による、鮮やかな初作品集! 親友のランナーがゴール前で見せた、奇跡の追い上げ。和やかな送別会から突如勃発する乱闘騒ぎ。トラウマを乗り越えるため参加した水泳教室での、予期せぬ出来事。廃れゆく自動車産業の街で生きる、ひとりの労働者。人生は、驚くべき瞬間に満ちている――。故アリステア・マクラウドの血を継ぐ新鋭、瞠目のデビュー短篇集。

アレクサンダー・マクラウド[アレクサンダー マクラウド]

小竹 由美子[コタケ ユミコ]

内容説明

自動車産業で知られるカナダの街ウィンザーで、灼熱の太陽の下、煉瓦敷きに励む男たち。働き者の高校生がバイトを辞めることになり、リーダー格のトムは送別会を兼ねて昼間から皆をバーへと誘った。だが、そこでまさかの事件が起きる―。スリリングな人間模様を鮮やかな筆致で描く表題作のほか、友人ランナーの奇跡の追い上げを敗者の視点から写し出す「ミラクル・マイル」、幼少期のトラウマを克服するため飛び込んだ水泳教室での恋の予感が語られる「成人初心者1」など。誰の人生にも起こりうる、瞬間のドラマを切り取った7篇。ギラー賞、フランク・オコナー国際短篇賞最終候補作。

著者等紹介

マクラウド,アレクサンダー[マクラウド,アレクサンダー] [MacLeod,Alexander]
カナダ・ノヴァスコシア州ケープ・ブレトン島に生まれ、オンタリオ州ウィンザーで育つ。父親は作家のアリステア・マクラウド。ウィンザー大学卒業後、ノートルダム大学、マギル大学でも学位を取得し、ハリファックスのセント・メアリーズ大学で教鞭を執る。教職の傍ら短篇を書きため、2010年に『煉瓦をを運ぶ(原題Light Lifting)』を刊行。ギラー賞、フランク・オコナー国際短篇賞の最終候補にノミネートされ、グローブ・アンド・メール紙ほかで「今年の本」に選ばれるなど、注目を集める

小竹由美子[コタケユミコ]
1954年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

130
ほかの方も書かれているのですが、お父さんのアリステア・マクラウドのファンなので息子の作品はどのような感じかと思い読んでみました。舞台がまるっきり異なっていて都会で主に若い人が主人公ということもあり、また短篇集ということもあるので単純に比較はできないのですが、やはり印象的な場面を演出しているのはうまいと感じました。2018/07/20

ゆりあす62

66
図書館本。★★★☆☆ 普通の生活をしてるけど、ほんのちょっとした出来事で、それからの人生が大きく変わってしまう人達。何故そうなったのか、解らぬまま茫然としてしまう。でも、人には何故そうなったのか、知らぬまま通りすぎ、後から気づくことが沢山ある。この七篇はそんな出来事で充ちている。特に表題にもなっている「煉瓦を運ぶ」と「ミラクル・マイル」の主人公たちは、後から自戒の念にかられるだろう。だが、もう遅い。そう、スイッチは至るところにある。2016/07/18

まさむ♪ね

56
辛抱強くひとつひとつ煉瓦を積み上げるように、薔薇色の筋肉の繊維一本一本がゆっくりと伸び縮みをくり返すように。偉大な父アリステア・マクラウドを思わせる、繊細な高解像度の筆さばき。耳を澄ませば確かに聞こえる、積み重なる煉瓦の乾いた音が、緊張に耐えられなくなった筋繊維の千切れる音が、じわじわとダメージを蓄積させてゆく肉体労働者の苦しげな息づかいが。すべてが破滅への序曲のような危うさをはらみながら、予期せぬ場所へと向かってじわりじわりと転がりはじめる、汗と涙とシラミの物語全七篇。2016/06/29

aika

50
カナダ・ウィンザーを舞台に、労働者階級の市井の人々を肉体的にスケッチしたような綿密な描写に、身体がヒリヒリするような感覚を覚えました。マラソンの試合を敗者の視点から観た「ミラクル・マイル」では、マラソンで勝つために徹底的に自分の身体と精神を痛めて鍛えぬく姿に胸がつまります。レースの場面も臨場感たっぷりでした。病気や障害を持つ人々の自宅に薬品を届ける少年の物語「ループ」は、等身大の目線で過酷な現実を目の当たりにする少年の心の揺れ動きが印象的です。全ての短編を通して一瞬にして現れる現実の酷さを感じました。2019/01/05

キムチ27

49
佐伯一麦氏の評釈に強く惹かれ,読み,今までの時の見方から鱗が落ちるカルチャーショック(笑)父マクラウドは知りつつも未読…寡作短編作家のスタイルも受け継いでいるのは生育環境が大からか?自身も大家族で育ち、3人の子持ち。20C後半カナダの工業都市で身体を使う暮らしと仕事の日々~身体の痛みは当然のように気持ちにリンクし、ターニングポイントになっていく。その場面に至る流れのひりつく言葉が連発銃の様に読み手に撃ち込まれる。緊張と弛緩たまらない。がラストは一人、取り残される作品もありで、自分の感覚の鈍さが情けない。2017/04/09

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