出版社内容情報
自分の死が受け入れられ、愛で満たされるように。亡命ロシア人画家アーリクの最期の贈り物とは。名作『ソーネチカ』に続く中篇小説。
自分の葬儀が、絶望と悲しみに染まることのないように。そして、愛で満たされるように――。舞台は1991年夏、猛暑のニューヨーク。亡命ロシア人で画家のアーリクの病床に集まる五人の女たち、友人たち。ウォッカを飲み祖国のクーデターの様子をテレビで観ながら決して平坦では なかった人生を追想する。そして、皆に渡されたアーリクの最期の贈り物が、生きることに疲れた皆の虚無感を埋めていく……。不思議な祝祭感と幸福感に包まれる中篇小説。
内容説明
舞台は1991年夏、猛暑のニューヨーク。亡命ロシア人で画家のアーリクの重病の床に集まる五人の女たちと友人たち。妻として、元恋人として、愛人として、友だちとして、彼らはアーリクとともに歩んだ、喜びと悲しみに満ち、決して平坦ではなかった人生の道のりを追想する。ウォッカを飲み、テレビで報道される祖国のクーデターの様子を観ながら。そして、皆に渡されたアーリクの最期の贈り物が、生きることに疲れた皆の虚無感を埋めていく…。不思議な祝祭感と幸福感に包まれる中篇小説。
著者等紹介
ウリツカヤ,リュドミラ[ウリツカヤ,リュドミラ] [Улицкая,Людмила]
1943年生れ。モスクワ大学(遺伝学専攻)卒業。『ソーネチカ』で一躍脚光を浴び、96年、フランスのメディシス賞とイタリアのジュゼッペ・アツェルビ賞を受賞、01年には『クコツキイの症例』でロシア・ブッカー賞を受賞した。また『敬具シューリク拝』でロシア最優秀小説賞(04年)とイタリアのグリンザーネ・カヴール賞(08年)を、『通訳ダニエル・シュタイン』でボリシャ・クニーガ賞(07年)とドイツのアレクサンドル・メーニ賞(08年)を受賞
奈倉有里[ナグラユリ]
1982年東京生まれ。関東学院大学講師。専門はロシア詩、現代ロシア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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