出版社内容情報
インド民主化運動のなかで殺された弟。その身重の妻をアメリカに連れ帰った兄。両大陸を舞台とする波乱の家族史。待望の長篇小説。
若くして命を落とした弟。身重の妻と結ばれた兄。過激な革命運動のさなか、両親と身重の妻の眼前、カルカッタの低湿地で射殺された弟。遺された若い妻をアメリカに連れ帰った学究肌の兄。仲睦まじかった兄弟は二十代半ばで生死を分かち、喪失を抱えた男女は、アメリカで新しい家族として歩みだす――。着想から16年、両大陸を舞台に繰り広げられる波乱の家族史。
内容説明
カルカッタ郊外に育った仲睦まじい年子の兄弟。だが過激な革命運動に身を投じた弟は、両親と身重の妻の眼前、自宅近くの低湿地で射殺される。報せを聞いて留学先のアメリカからもどった兄は、遺された妻をカルカッタから連れだすことを決意する。喪失を抱えた男女はアメリカで新しい家族として歩みだすが、やがて女は、小さな娘と新しい夫を残し、行方も告げず家を出る―。
著者等紹介
ラヒリ,ジュンパ[ラヒリ,ジュンパ] [Lahiri,Jhumpa]
1967年、ロンドン生まれ。両親ともカルカッタ出身のベンガル人。幼少時に渡米し、ロードアイランド州で育つ。大学・大学院を経て、99年「病気の通訳」でO・ヘンリー賞受賞。同作収録のデビュー短篇集『停電の夜に』でPEN/ヘミングウェイ賞、ニューヨーカー新人賞、ピュリツァー賞ほかを独占。2003年、初の長篇『その名にちなんで』発表。08年刊行の第二短篇集『見知らぬ場所』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞。ローマ在住
小川高義[オガワタカヨシ]
1956年横浜生まれ。東京大学英文科大学院修士課程修了。東京工業大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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