出版社内容情報
大家を押しのけ、権威あるウィットブレッド賞を受賞。懐かしく、滑稽で、豊穣な、ある家族の年代記。
曾祖母の冒険、祖母の恋、母の夢。そして二度の世界大戦。四世代にわたる家族の歴史は、さながら無数の物語が詰まった博物館。その陰には、語られざる秘密があった――。一人ひとりの小さな物語を横糸に壮大な歴史を編み上げる、新しい「偉大なる英国小説」。イギリス各紙誌が絶賛した、恐るべき処女長篇。
内容説明
1952年、英国の古都ヨークの平凡な家庭に生まれたルビー・レノックス。一家はペットショップを営み、お店の2階に暮らしている。部屋の片隅に眠る、古ぼけた写真、ピンク色のボタン、兎の脚のお守り。そんな小さなものたちが、それぞれの時代の記憶を語り始める―。はかない初恋や、家族とのいざこざ、異国への憧れ。そして、ルビーの母の、祖母の、曾祖母たちの平穏な日々を突然奪っていった、2度の戦争。ルビーの人生を主旋律とする物語は、さかのぼる三代の女たちの人生と響き合いながら、一族の壮大な歴史を奏でる。ウィットブレッド賞を受賞した、現代の「偉大なる英国小説」。
著者等紹介
アトキンソン,ケイト[アトキンソン,ケイト][Atkinson,Kate]
1951年、イギリス・ヨーク生まれ。ダンディー大学で英米文学を専攻。修士号取得後は職業を転々とするが、やがて母校の大学の英語教師になる。86年、雑誌『ウーマンズ・オウン』の短篇コンペで優勝。93年、イアン・セイント=ジェイムス賞を受賞。95年、初の長篇である『博物館の裏庭で』でウィットブレッド文学賞を受賞。現在は二人の娘とともにエジンバラに暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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