Crest books
アンジェラの祈り

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  • サイズ B6判/ページ数 569p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105900366
  • NDC分類 936
  • Cコード C0398

内容説明

1949年10月、19歳のマコートは、単身夢の地ニューヨークに降り立った。が、彼を待っていたのは、劣等感とあてはずれの日々だった―様々な職を経た後、とうとう高校の教師となって居場所を得たマコートが、母アンジェラを呼びよせ、遂にその灰を故郷に撒くまでの波乱万丈を、前作に劣らぬ名人級の筆に描く『アンジェラの灰』待望の完結編。

著者等紹介

マコート,フランク[マコート,フランク][McCourt,Frank]
1930年、アイルランド移民の長男としてニューヨークで生まれる。4歳の時、アイルランド南西部の町リムリックに移るが、一家は極貧の生活を送った。19歳で単身ニューヨークに渡り、様々な職についた後、ニューヨーク大学に入学、職業技術高校の教師となる。その後エリート校ピーター・スタイビサント校で教鞭をとり(英語と作文)、’87年に退職した。’96年に刊行された、リムリックでの幼少年時代の回想録『アンジェラの灰』は、ピューリッツァー賞(伝記部門)を受賞、ベストセラーとなり、映画化もされた
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

146
「アンジェラの灰」の完結編である。 1949年のニューヨーク…19歳の マコートの新たな人生が始まる …アメリカに対する新鮮な視点が 面白い。 様々な職業を 経て、高校教師となる マコート…アイルランド移民として 生きたマコートと その友たち …ひどくアメリカ的な 風景が 印象的な、そんな作品だった。2019/07/30

シュシュ

27
「アンジェラの灰」の続編。1949年に19才でアイルランドからニューヨークに渡ったフランク。待っていたのは人種差別と格差社会。でもアメリカはいい意味でも悪い意味でも多様だ。とても面白かった。兵役中にダッハウの強制収容所があった場所に行った時に焼却炉の扉に触れながら「死んだユダヤ人が私の無知を許してくれますように」と祈るフランク。アメリカでの成功を望みながらも、金儲けの道に進まず、書物から離れず教師になったフランクが好きだ。母親と父親が亡くなる場面では涙があふれ、「アンジェラの灰」での幼年時代が蘇った。 2019/08/10

ぱせり

10
皮肉なことに望んでいたものが少しずつ手に入り、生活の余裕ができると、不幸(とまではいかないかもしれない、なんとなくしっくり来ない何か)を感じる余裕まで生まれてしまったような。魅力的なのは作者の偏見のないあたたかさ、ことに弱者への静かな共感のあたたかさ。2009/11/22

でろり~ん

4
積読山脈から引き出してきた一冊。厚いけど良い作品でした。20世紀の後半に至るまでは、先進国っていわれている国々も、みな貧困だったんですよね。日本もアメリカも、そしてアイルランドも。人の幸せってのは決まった形をしていないんだろうけど、21世紀の今より、生きる力の在った時代。一部に金持ちは居たのは事実としても、ほとんどの庶民は貧乏人。懸命に生きてきた多くの母親たち。年老いて、面倒くさいことばっか言ってコンニャロって思うこともあるけれど、母の存在はどの国の子供たちにとっても、特別な感情なしでは語れないんですね。2017/11/04

7kichi

4
灰の意味が分かった。2009/01/12

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