内容説明
アーチーのジョーンズ家とサマードのイクバル家。妻子にはなにかと不評の二人である。そこへ、リベラルを気取るチャルフェン一家が登場し、二組の家族をさらなる混乱に陥れる。折りしもロンドン北西部では、あらゆる急進主義がはびこっていた。過激なイスラム原理主義者、熱烈なエホバの証人、闘う動物愛護主義者、危ない遺伝子工学者…一筋縄ではいかない面々が繰り広げる世紀末の狂想曲。多文化社会の困難と希望を恐るべき力技で描きだす、超絶ノンストップ・ノヴェル。ウィットブレッド賞処女長篇賞、ガーディアン新人賞、英国図書賞新人賞、コモンウェルス作家賞最優秀新人賞受賞。
著者等紹介
スミス,ゼイディー[スミス,ゼイディー][Smith,Zadie]
1975年、多くの移民が暮らすロンドン北西部ウィルズデンに生まれる。父はイギリス人、母はジャマイカ人。ケンブリッジ在学中に書いた草稿が出版社の目にとまり、異例の版権争奪戦となる。2000年、デビュー長篇『ホワイト・ティース』発表。イギリスにつづき、アメリカでもたちまちベストセラーに。ウィットブレッド賞処女長篇小説賞、ガーディアン新人賞、英国図書賞新人賞、コモンウェルス作家賞最優秀新人賞などを相次いで受賞。2000年最大の文学的収穫と称賛され、前評判にたがわぬ大型新人ぶりを証明した。現在、新作長篇を執筆中
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