「バンコク・ヒルトン」という地獄―女囚サンドラの告白

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105438012
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

異国タイでの生活を謳歌していたサンドラは、軍事クーデターを機に英国帰国を決意するが、収入は激減、デング熱も発病。苦境に立ち、望郷の念を強めた彼女は、帰国費用欲しさから、同胞男性の「ヘロイン89グラムを日本へ持ち出してくれたら1000ポンド払う」という依頼を受けてしまう。しかし持ち出しは失敗、タイの空港で逮捕される。宣告された刑期はなんと25年。彼女は、気の遠くなるような服役期間を、「バンコク・ヒルトン」の異名をもつ女性刑務所で過ごさなければならない―。些細だが深刻なひとつの間違いが、これほどまでに苛酷で壮絶な日々を招いてしまうのか。驚愕の体験記。

目次

バーン!あんたはタイで死ぬ
生い立ち
アヘンの山
病気と健康
ナッシング・ライク・ザ・サン
自殺は痛くない
囚人番号二二八/三六
死体引き取り人
監内暴力
生き残りの美学
カンガルー
問題ばかり
恐怖の家
監獄の島
「さようなら、ごきげんよう…」
カギを手に

著者等紹介

グレゴリー,サンドラ[グレゴリー,サンドラ][Gregory,Sandra]
1965年、英国のグロスターシャーで生まれ、ケントで育つ。25歳でタイへ旅をする前にはアンティーク・ビジネスをしていた。1993年、ヘロイン密輸容疑で逮捕、投獄される。科せられた刑期は25年。バンコクのラーット・ヤーオ刑務所で受刑後、1997年に英国に移送され、ホロウェイ刑務所、ダラム刑務所で服役。2000年、タイ国王の大赦により釈放後、刑務所の環境改善派とともに、服役中の経験について講演を始めた。2002年には、オックスフォード大学に入学

ターネイ,マイケル[ターネイ,マイケル][Tierney,Michael]
1968年、英国グラスゴー生まれ。ヘラルド紙の記者。2003年、BPA(British Press Awards)の最優秀フィーチャー・ライター賞を得た

川島めぐみ[カワシマメグミ]
高校卒業後、ヨーロッパとアフリカで2年間、過ごしてから帰国。1987年にラサール・カレッジ(モントリオール)を卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sattin

1
最初の手紙は切ない・・。しかし日本に麻薬を持ち込むのは止めてほしい。刑罰の長さとか、重さが、国によってかなりまちまちなことを知りました。自分の体験を刑務所の待遇改善に役立てているのはいいことだと思うけど。同じ刑務所で会った、有名な殺人気が意外と普通の人だったという当たりは衝撃がありました2009/08/05

wolfgang

1
軽はずみな行動で人生がメチャクチャになる。しかし、その軽はずみな行動がもたらす二次被害を考えれば当然のこと。

tougeichan

0
イギリス人のサンドラは、タイに渡り我が世の春を謳歌していたが、1992年5月反スチンダー集会から暗転。1000ポンドの報酬と引き換えに、日本へのヘロイン密輸の運び屋に。空港で逮捕され、25年の実刑判決を受ける。「バンコク・ヒルトン」と知られるラーット・ヤーオ刑務所へ。この刑務所は地獄と呼ばれる刑務所。4年間いて、残りの刑を務めるためにイギリスに移送される。この刑務所も酷かった。たった89gのヘロイン密輸の為に味わう事になった、著者の刑務所での過酷な体験記。読めば、麻薬に対する日本の刑罰の軽さを考えさせられ2012/02/25

鈴と空

0
2006年以前

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