内容説明
暴発の危機をはらみながら大量破壊兵器開発を続ける北朝鮮―。スーパーコンピュータとインターネットを活用した米国防総省の最新シミュレイションを用いて、北朝鮮が核・炭疽菌・サリンを搭載したミサイルで東京、大阪、ソウル、仁川、北京を攻撃した場合に予測される被害を徹底分析。大量破壊兵器の脅威を、画像と数字で初めて明らかにした戦慄の書。
目次
はじめに 戦争を一変させた「軍事シミュレイション」の威力
第1部 代表的な軍事シミュレイション(湾岸戦争とイラク戦争;市街戦;インドvs.パキスタン核戦争 ほか)
第2部 軍事シミュレイション・北朝鮮暴発の脅威(新たな世界の火薬庫となった北東アジア;核兵器による攻撃のシミュレイション;生物兵器による攻撃のシミュレイション ほか)
第3部 アメリカ軍事シミュレイションの歴史と現状(ウォーゲームの歴史;ウォーゲームからシミュレイションへ)
終わりに 軍事シミュレイションと日本
著者等紹介
ユー,マイケル[ユー,マイケル][Yoo,Michael]
1962年生まれ。韓国出身。延世大学校卒業後、ソウル放送(SBS)報道局記者を経て、松下政経塾の研究員として3年間日本に滞在。その後、米国ジョージ・ワシントン大学の政治経営学部のビジティングフェローとして5年間研究を行う。専門分野は北東アジア地域安全保障問題。クリントン前米国大統領の政治アドバイザーだったディック・モリス氏と共に日本、中国、韓国、台湾で政治アドバイザーとして活動した後、2003年から経済産業研究所(RIETI)のリサーチアソシエイトとして、北東アジア安全保障分野の研究を行っている
イングラム,デクスター[イングラム,デクスター][Ingram,Dexter]
1972年生まれ。ハンプトン大学よりコミュニケーションと公共行政に関する学位を取得。米国海軍で戦闘機パイロットを務めた後、国防総省災難防止局勤務を経て、2001年よりヘリテージ財団の脅威評価専門家及びデータベース責任者として、FOX‐TV、CNN、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズ紙など各種メディアに登場。2002年6月のインド・パキスタン間の危機発生時には、核戦争発生の最悪の状況のシミュレイションを行い、全世界のメディアから注目を集めた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。