内容説明
社会の仕組みと寿命の隠れた方程式とは。
目次
第1章 社会の勾配から心理社会の道筋へ
第2章 社会的なリスク要因の裏側で
第3章 慢性的なストレスについて考える
第4章 社会を比較し、社会的な緊張を考える。そして結論。
著者等紹介
ウィルキンソン,リチャード[ウィルキンソン,リチャード][Wilkinson,Richard]
1943年生まれ。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで経済史を専攻。のち渡米し、ペンシルヴァニア大学で地域経済計画及び経済分析を研究、学士号を得る。帰英後ノッティンガム大学医学部を卒業。ノッティンガム大学医学部クイーンズ医療センターの健康科学部教授。地域の健康問題など、社会と健康の関連性について研究。著書多数
竹内久美子[タケウチクミコ]
1956年愛知県生まれ。京都大学理学部卒業後、同大学院に進み、博士課程を経て著述業に。専攻は動物行動学。『そんなバカな!』で講談社出版文化賞科学出版賞を受賞
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感想・レビュー
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in medio tutissimus ibis.
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ヒトは社会的動物として社会的地位に敏感であり、共同体の中で下位に地づけられているときには、助けが期待できないうえに上位からの攻撃にさらされることが予想される状況に適応するため寿命と精神安定を犠牲に当面の治癒力と戦闘回避を得ようとするが、この特性を受け継いだ現代人にいあってそれは経済格差が社会不安と寿命の低下をもたらすく。訳者が言う通り文脈はつかみにくく、日本語としてこなれていないが、内容自体は平易。巻末のほかに、一章の最期にも解説がついているので、そこまで読めば大体の道筋が見えてきて読むのが楽になってくる2019/01/25