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天才と分裂病の進化論

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  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105419011
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0098

内容説明

人類が知性を獲得したメカニズムとはなにか?進化の過程で分裂病が果たしてきた役割とは?天才を創り出す脳の神秘と可能性を、英国分裂病協会顧問の著者が大胆に解き明かすサイエンス・ノンフィクション。

目次

「見てパパ、牛の絵よ」
「人間は猿か天使か…」
骨、石器、遺伝子
アダムとイヴはどうやって脳を得たか
脳、尻、胸
無限の神秘
「正気を失った悪いひと、知り合うのは危険…」
「思うに、この国の半分は心病み、残りも正気とはいえない」
「ああヴィヨン、どうしようもない物狂い、陽気なならず者、我が兄弟…」
「人生の熱病の苦しみもさり、彼は安らかに眠る」
「ただ結び合わせよ…」
「絶え間なく回りつづける変化の車輪。この世のすべてを支配する…」
「神は誰を滅ぼしたもう?『創り』たもう?初めに心病める者あり」
「悪魔のひそむ小さな農場、地球」
「暗い悪魔のような工場」
「天才はたしかに狂気とともにある…」
「人は生きんがために食うべきにして…」
二一世紀にむけて

著者等紹介

ホロビン,デイヴィッド[ホロビン,デイヴィッド][Horrobin,David]
オックスフォード大学で医学を専攻。ナイロビ初の医学校設立に加わったことでアフリカ考古学への関心を深め、人類の進化と精神分裂病をめぐる研究に取り組む。英国分裂病協会医療顧問。30年にわたり医学界をリードしてきた専門誌『Medical Hypothesis』創刊エディターでもあり、バイオテクノロジーの会社経営にも携わる。500を超える科学論文がある。スコットランド在住

金沢泰子[カナザワヤスコ]
1952年新潟県生まれ。津田塾大学大学院修士課程修了。現在、新潟国際情報大学講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

123
分裂病(現在で言う統合失調)は、脳の仕組みの問題に思われがちだが、生理学的な反応とかなり関連するらしい。栄養素の与え方だけでも症状が改善することもある。オメガ6、オメガ3脂肪酸が関連する話など面白い。2017/03/18

パフちゃん@かのん変更

51
人類の進化の話と分裂病(統合失調症)の話。分裂病はアボリジニに至るまで全人類に約1%の割合で存在する。分裂病の遺伝子は単独では発病せず、複数個同時に表れたときでも3割~5割程度の発病率。分裂病の遺伝子は宗教、技術、芸術、現実社会の指導者としての資質などに関わっている。アインシュタインの息子、ジェイムスジョイスの娘も分裂病だ。偉大な指導者にはサイコパスの要素を持つものも多い。分裂病の遺伝子が人類の進化に寄与してきた。DHAやEPA,オメガ3脂肪酸などが分裂病の治療に有効の可能性がある。2018/02/15

ステビア

13
ひじょーに面白い。脂肪が現生人類を作ったのである。構成に多少難があるが(繰り返しが多い)些細なこと。こういうスケールのでかい研究に出会えると幸せです。2014/03/07

むっちょむ

10
面白かった!人間を人間らしくさせた遺伝子は実は分裂病を引き起こすものでもあったとか、偉大な功績を残した人物の近い親戚には分裂病患者がいるなど病気や障害に関することが違った視点で書かれていて、興味深い。脳梅毒を、マラリアにかからせ発熱させることで治癒させたとか、分裂病患者も、インフルエンザ等の感染症になり発熱すると精神症状が治まる、等々、びっくりすることがたくさん。また、実は分裂病がオメガ脂肪酸(要はDHAとかですよね~)を取ることで改善した人がいることにも驚き。とりあえず、読み終わってDHAを飲んだ私!2014/06/03

GASHOW

8
人類になる前に水際で生活していたことをアラギニン酸とドコサヘキサエン酸を食べていたことから導きだした。体毛がなくなったり、頭と陰部だけ毛がのこった。アクア説も補強される。脳の進化と分裂病まで進展していて脳のメカニズムと進化の関係について説明してくれている。分裂病が痛みを感じないことなどをしった。2017/02/22

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