内容説明
2001.9.11.ニューヨーク―。運命の日、悲劇の街に、まさに偶然、世界最高の報道写真家集団「マグナム」が結集していた。ロバート・キャパらが設立し、ユージン・スミスなど名だたる会員を輩出してきた「マグナム」による歴史的証言写真集。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
24
アメリカ同時多発テロから20年。 「マグナム」(ドキュメンタリー専門の写真家集団)による、主にニューヨークの ”事後”を切り取った写真と記事。天を磨くがごとき高楼は、その瓦礫の一片も山や崖を思わせ 逃げまどう人々、駆けつける消防士たち、その目の当たりには前代未聞の景色が広がる。 数日後の追悼、花とメッセージ、ともしびと国旗。その後の歴史はご存知の通り、 いや同時代に生きても、わからない事だらけだろうか。 在りし日のツインタワーと失われた日常。”FARWELL TO THE TOWERS"2021/10/02
ふう
11
マグナムの面々が切り取った「あの日」。そして「そのあと」と「それまで」。思ってたよりも写真が少なかったけど、9.11から時間を置かずに出版したってことにすごい意義があったんじゃないかと思う。ただこの出来事はあまりに強烈な映像が数々あってどうしてもそっちに引っ張られちゃうかなあ。それも時代だろうな。2024/12/02
あおいたくと@灯れ松明の火
6
再読。この日この中継を見ていた時間のことを、いつも昨日のことのように思い出せる、数少ない出来事のため、書店で見かけて手に取っていた一冊。テレビの、海を越えた先の土地で起こったことは、とても現実味が無いように映っていたのに、掲載された写真はどれもリアルで。それでも実際に遭遇した人たちにしたら、何も知らないでしょ?って言われているような、静かに訴えかけられるものがある一冊。2015/01/08
圓
3
アメリカ同時多発テロのうち、WTCの写真を集めた写真集。写真と文はドキュメンタリー専門の写真家グループとして設立されたマグナムフォトグラファーズ。米国版はテロからわずか数週間で出版したという。大判でみるWTCの残骸、それを目の当たりにした人々の表情は非常に心に迫る。2019/01/20