キッチン・コンフィデンシャル

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  • サイズ B40判/ページ数 381p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784105411015
  • NDC分類 596
  • Cコード C0098

内容説明

キッチンには秘密がいっぱいだ。夏の避暑地のレストラン・ウェディング。アルバイトの大学生が目撃したのは客も花婿もほったらかして、厨房の裏でシェフとセックスに励む花嫁の姿…。たちまち大学を飛び出し、料理の世界に飛び込んだ著者が出会った奇人・変人・荒くれ男に料理界のあの手この手。月曜に魚は食べるな?人を殴り殺せないようなものは鍋とは呼ばない?ウェルダンを注文してくれてありがとう…?超有名店シェフが暴露するニューヨークの喧噪、料理人の手の内。

目次

前菜
ファーストコース
セカンドコース
サードコース
デザート
コーヒーと煙草

著者等紹介

ボーデイン,アンソニー[ボーデイン,アンソニー][Bourdain,Anthony]
1956年N.Y.生まれ。N.Y.の有名店、Brasserie Les Hallesのエグゼクティブシェフ(総料理長)にして作家。CIA出身。幼少のみぎり、フランスにて美食に目覚め(両親だけが超高級レストランに行ったことを根に持ち)、大学生のときには厨房の裏で花嫁とセックスに励むシェフを目撃(披露宴のまっ最中だというのに)、大学を辞め料理人となることを激しく志す。末はカレームかボキューズかとの野望も大きく、セックス・ドラッグ・ロックンロールな日々を送った異色シェフ。ちなみに、CIAとはアメリカ料理学院の意
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぺぱごじら

14
N.Y.名店シェフの一代記。幼い頃から美食に目覚めたアンソニー、大学のアルバイトで入った厨房で、上司のシェフが結婚式のパーティー中に『(結婚式の主役である筈の)新婦と』セックスをしていたのを目撃し『シェフになりたい!!』と強く志す。アホか(笑)。若さゆえのイキがり見栄張りの痛い経験を山程積んだロックなシェフ・アンソニーの日々。立ち仕事で膝まで固まった足、火傷と筋肉痛で疼く腕に苛まれながら、それでもアンソニーは言う『後悔なんかしない、絶対に』。CIAに『アメリカ料理学院』の意味があったのを初めて知った。2012/06/21

コジ

12
★★☆☆☆ キッチンは戦闘機のコックピット?ジャングル?それとも戦場?!本書に登場する料理人やオーナーたちの大半はワイルド、怖い、近寄りたくない。レストランの裏事情は外食を控えたくなりそうだけど、日本では稀な話と思うことにする。クドい文章でドラッグの話が多いのは、流石アメリカのシェフ。でも良いことも書いてある。作者の師匠の話は仕事に役立ちそう。家庭で実践できるレストラン料理のコツや道具の紹介の中には為になるものもある。面白いけど疲れる本だった。2015/07/19

akane

5
読書中に彼の訃報を知り、ショックを受けた。そのとき偶然開いていたページの辺りでは、仲間3人と乗り合わせたタクシーの中で、彼はこんなことを言っている。「ドラッグをやめられる人間は4人に1人なんだとさ」そして「俺は生き残る。俺がその1人になる」と自負を語った。愕然とした。つまり彼は、4人のうちの3人に含まれてしまった。それから何となく本から遠ざかってしまい、今年何とか読み終えたものの、寂しい気持ちがどうしてもぬぐえない。著者は一見破天荒そうに思えるが、常に相手の気持ちを推し量る繊細な心の持ち主だったと思う。2019/03/24

図書館小僧

2
一流シェフが書く料理界裏話、と思って読み始めたけど、実際は「ヤク漬け料理ヤクザの任侠人生」という感じで、読んでいてどっと疲れちゃった。(著者とは正反対の)折目正しい努力家の名シェフに対する賛辞と、日本での冒険についての章は一転、素直な文章で書かれていてほほえましかった。 訳者あとがきにデビッド・フィンチャーとブラッド・ピットのセブンコンビで映画化が予定されている、とあったけど、これはどうやら実現しなかったみたい。残念…。2021/03/14

id:cinemac

2
有名シェフの一代記なんだけど、仕事論やリーダー論としても読めるし(僕はビジネス書のそういう類は大嫌いなんですが)、シェフとは海賊船の船長のように、スタッフをまとめ上げる能力が実は重要なんだなとよく分かった。とても面白かった。しかし著者は昨年自殺してしまった…と考えると何ともやりきれない気持ちにもなる。2019/02/07

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