内容説明
都会の片隅に生を享けた黒猫フーディーニ。ある日、一人の若い女性に拾われてから日々は一変、飼い猫としての目まぐるしい日常が始まった。同居人は、飼い主のカップル、赤ん坊、犬、世間知らずの子猫グレース。やがて妻となる美しく無邪気な子猫グレースに語りかける、彼の人生、彼の哲学。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちより
7
この作品の語り手は猫である。野良猫として生まれた黒猫フーディーニが、いかにして家猫になり、何を考え、どのような生活を送ってきたのかを語った自伝なのだ。やんちゃでわがままなフーディーニ。彼をいつでも見守っているのは犬のサム。彼らの深い友情、強い絆に涙が出た。とても温かくチャーミングな作品。猫好きな人にも犬好きな人にもぜひ読んでほしい。2010/03/10
patapon
4
何度読んでも「なんて幸福な家族だったのだろう」の箇所で涙がとまらなくなってしまう。家族は変化していくし、それぞれの時にそれぞれの幸せはあるけれど、このまま止まってほしい忘れられないいちばんの時がある。サムの「わたしはきみの犬で、きみはわたしの猫だ。」これ以上の言葉は無いと思う。2013/12/09
allSS0413
2
黒猫フーディーニの捨て猫から飼い猫になる様子を描いた自伝作品。新しく家にやってきた子猫を諭すために話し始めるのだが・・・。人間と同じように喜んだり悲しんだり、出会いがあって別れがある。猫好きの方にはお勧めの一冊。猫があんなに寝てるのは夢の猫と話してるためらしい。2016/11/13
mustang
0
良い箇所があった2002/02/18