内容説明
1994年に発覚して世界中を震撼させた、類稀れなる連続猟奇殺人の全貌を、本人の手記と警察の調書、様々なインタビューや証言の記録をもとに書き起こした本書は、その人格形成から犯行の真相、そして事件の発覚から逮捕までをスリリングに描いたドキュメンタリーであるとともに、ゆがんだ価値観によって支配された、ある悲劇の家庭の記録でもある。
目次
欲望の矢
暗い想像
人の道に反する行為
悪魔のささやき
スコットランド式結婚
「天使に愛されて」
中絶医
魔法使いの弟子
醜いアヒルの子
血塗られたパートナーシップ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
22
倒錯した性衝動を持った夫婦による恐ろしい連続殺人を綿密に記述した本です。彼らの幼少時代の描写には、負の連鎖の恐ろしさを感じました。また、この本が出版された経緯にもひと悶着あったそう。著者自身もこの本を書くことがいかに苦痛であるかを記述しています。いやはや、怖がりなのになんでこんな恐ろしい本を読んでしまったのやら…。2020/11/25
アイアイ
1
分厚く、1ページの内容が拷問のような重さでした。 読む者を昏迷させ、永遠に終焉のない物語です。 2011/09/10
綾紗
0
本書を手に取る人は、事件の概要くらいは知って手に取るだろうから忠告するまでもないだろうが、イギリス犯罪史上最も胸糞悪い連続殺人事件が詳細に記されている。が、構成が悪く冗長。フレデリックの生涯に焦点を絞っている為、ローズマリーのその後等について記されていないのはやや不満。家族の在り方についても考えさせられる。しかし、実名で詳細に報じられ、被害者の人権とは…2018/07/13