内容説明
ロンドンに今も残る、異様な様式の七つの教会で発生した連続殺人。捜査にあたるホークスムア警視正の前に立ちはだかるのは、十八世紀の建築師ニコラス・ダイアーが仕掛けた「謎」―過去と現在を二つの文体で往復しながら読者を迷路に誘い込み、イギリス読書界を慄然とさせた現代の「言葉の魔術師」ピーター・アクロイドの最高傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kthyk
13
気軽に手に取った本だが、とんでもない小説だった。建築に関心がある人なら誰でも知るサー・クリストファー・レン(ミソサザイ)。彼は17世紀のペスト禍とロンドン大火後の近代都市建設に関わった最大の建築家。セントポール大聖堂の設計者としても有名だが書名のHAWKSMOORはその彼を支える助手でもあり、レンを引き継ぎロンドンに七つの聖堂を作った建築家。物語は時間が錯綜し、ホークスムーアは現代のスコットランド・ヤードの警視正であり、レンの助手であったホークスムーアはこの小説の語手であるニコラス・ダイアーとしての登場。2024/01/31
fumi
0
前回読んだ時はなんとなく面白かっただけだったけれども、再読したら、細かいところにしかけというか、現在と過去に符合する表現があり、そういうことだったのか、と、思う箇所がいくつかあった。次に読むと、また新しい発見があるのかもしれない。2013/07/07
ソーダサイホン
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よく解らなかった。が正直なところ。何度か読み返してみないと理解できないのかな?2009/02/26