ハザール 謎の帝国

ハザール 謎の帝国

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  • サイズ A5判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105323011
  • NDC分類 229.6
  • Cコード C0022

内容説明

ハザールはどこから来て、どこへ消えていったのか…。七世紀から十世紀にかけて、黒海とカスピ海にまたがる東西交易の要諦に君臨しながら忽然と消滅したユダヤ教国家の秘密を解き明かす本邦初の書。国王自らユダヤ教に改宗したのはなぜか。東欧ユダヤ人のルーツといわれたのは本当なのか。日本の天皇制を彷彿させる二重王権の実態は…多彩なエピソードで語られる騎馬民族国家の謎に迫る。

目次

第1章 ハザール、みずからを語る
第2章 国家の誕生
第3章 遊牧生活から都市生活へ
第4章 ハザール・アラブ戦争
第5章 ハザール国の新しい地理
第6章 騒乱・滅亡
訳者解説(身近なところから―中国から見たハザール;二重王権;新資料)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

14
20数年ぶりに読んだ本。「物語ウクライナの歴史」でも言及されていた謎の遊牧民族ハザール人の研究書。と言っても内容は概ね巻末付録の「ハザール王ヨセフの返書」に関するものが多く、そんなに難しくはない。逆に物足りないくらい。今はハザール人研究も進んでもっと良い入門書が欧米では出版されている事だろう。なお、訳者の解説で広河隆一氏の事が言及されているが、彼はもうすでにアシュケナジ=ハザール人と言う謬説に取り付かれていたのですね。このアシュケナジ=ハザール人説はDNA解析でほぼ完全に否定されています。2023/09/18

印度 洋一郎

3
7世紀から9世紀にかけて、今のウクライナ南部~ロシア南部に存在した、ユダヤ教を国教とするトルコ系遊牧民の国家「ハザール」についての入門書。ロシア人研究者の書いた原著が内容の約2/3、残りは訳者による解説や関連資料の紹介など。遺跡も余り残っておらず、一次資料も少ない中で何とかハザールの起源から消滅までをまとめている。このハザールがいなければ、ロシアはイスラム化していたかもしれないらしい。訳者が著者の見解に異議を開陳したり、まだまだ未踏の分野である熱気が感じられる。この本以降のハザール研究についても知りたい。2014/10/08

りんず

2
本文も興味深く読めたけど、長尺の解説が面白かった。

1
こっち方面の歴史に詳しくないので名詞が頭に入ってこないー。2013/03/12

クマリン

0
世界史の授業で先生が何気なく言ったハザール帝国という単語が気になり読んだ。ユダヤ教を信仰する巨大な遊牧民国家。ロシアの南側にある中東地域は、ヨーロッパのそれと違って国自体が消えたり境界が全く変わったりで頭の整理が難しかった。中の人はペルシャ、アラブ、トルコ、クルド、などの馴染みの面々なのだろうけど。

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