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内容説明
ナチ・ドイツの敗退からベルリン封鎖への道程を綴る貴重な記録。
目次
第1章 瓦礫のベルリン
第2章 「ヒトラー万歳」
第3章 イギリス軍政府本部
第4章 地下鉄で
第5章 「帝国文化院」の跡
第6章 連合国文化担当士官
第7章 ISC情報部
第8章 フルトヴェングラー・ファイル
第9章 国立オペラの客
第10章 非ナチ化小委員会
第11章 質問表と審問
第12章 公平の精神
第13章 エルゼの場合
第14章 「衣食足りて」
第15章 士官の部屋
第16章 新聞王シュプリンガー
第17章 潔白証明書
第18章 『キャバレー』
第19章 イギリス人とドイツ人
第20章 特性のない男
第21章 ウィーン再訪
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
5
ナチスの迫害を逃れてイギリスへ亡命し、そこでイギリス陸軍の軍人となったユダヤ系オーストリア人の著者が、勝者の一員として、かつて暮らしたドイツの都ベルリンに戻ってきた二年間を回顧した記録。フランスに亡命した両親を収容所で殺されているが、意外にもドイツ人を「憎むことが出来なかった」という。ベルリンではドイツ語通訳として、非ナチ化小委員会のスタッフとなり、そこで尋問を受けるドイツ人達がいかに自分がナチではないと弁明する姿に複雑なものがある。実際にはナチ党員だったのに隠し、「形式な入党」と説明する者が多かった2019/12/31
Cinejazz
2
ナチス・ドイツがオーストリアを併合した時、17歳だった著者はウイーンを去りアイルランドに逃げる。(フランスに留まった両親は、アウシュビッツ強制収容所に送られている)ヨ-ロッパでの戦争が終結した時、イギリス軍砲兵隊軍曹であった著者は、ドイツ語通訳として廃墟のベルリンへ派遣される。ソ連軍の軋轢と連合国軍不調和のなか、非ナチ化の軍政のもとで奔走した2年間の体験録を纏めた本書は、生き延びたドイツ人との交流をつぶさに物語っている。2019/06/02
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