ミスター・ヴァーティゴ

ミスター・ヴァーティゴ

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  • サイズ B6判/ページ数 347p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105217075
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

俺はけだもの同然、人間の形をしたゼロだった。師匠に拾われ、誰一人なしえなかったことをやってのけた。各地を巡業し、人々を魅了した…。20年代を背景に“空飛ぶ少年”の飛翔と落下の半生を描く、ポール・オースターのアメリカン・ファンタジー。

著者等紹介

オースター,ポール[オースター,ポール][Auster,Paul]
1947年、ニュージャージー生まれ。簡潔で詩的な文体と探偵小説や寓話などのスタイルを駆使し、不可解な現実世界を描きつづけるアメリカ人作家。その作品は世界二十数ヶ国で翻訳され、いま最も多くの読者と大きな影響力を持つ作家の一人。近年は『スモーク』(脚本)、『ルル・オン・ザ・ブリッジ』(監督と脚本)などで映画製作に、また聴取者から寄せられたショート・ストーリーを選び、自ら朗読するラジオ番組にも進出し、大きな話題を集める

柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年、東京生まれ。アメリカ文学研究者、翻訳家。東京大学文学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

28
空中浮揚の芸を身につけた少年「ウォルト・ザ・ワンダーボーイ」。ベーブ・ルースとチャールズ・リンドバーグの1927年から大暴落の1929年10月の数日前まで、イェフーディ師匠と巡業の旅を続ける日々。子どもから大人の男に変わる第二次性徴期を迎え、「ミスター・ヴァーティゴ」(めまい)へ名を変えるしかなかった。一からまた別の人生の始まりだ。この流転の年代記は、まさにセンス・オブ・ワンダー! 終盤ミセス・ウィザースプーンとの再会があるので救われる。人生、流転の旅。2013/12/15

冬木楼 fuyukirou

22
ウォルトの回顧録。少年の時に「空を翔べる」とイェフーディ師匠に誘われて虐待的な修行に耐え、その後最高な日々と最悪な別れがある。翔べなくなったあとにも浮き沈みを経て平凡な日常へ落ち着く。そして、最晩年になって栄光と苦難の記憶がよみがえり、肩の荷を下ろすように記述した手記がこの本という形式。 少年時代のシーンは、いくらウォルトが生きのいい男の子でも読んでいて苦しかった。その後は成功譚だから当然おもしろい。でも、わたし的には晩年の再会が沁みた。懐かしい人と安らかに過ごすって実に幸せじゃないか。いい物語だった。2017/04/09

とし

13
まるで絵本を読んでいるかのように場面が頭に浮かび、何か私も実際に空を飛んでいるかのような感覚を覚えました。読み終わった後に大人になると忘れかけてしまう、大切なものをもう一度呼び起こされたようです。ウォルト少年は、師匠から厳しい修行から、空飛ぶ技術というよりも人生そのものを学んだのですね。山あり谷ありと険しい道を歩んでいくウォルト少年には、好感が持てました。友人が殺されるシーンなどとても怖かったですし、師匠との別れも寂しかったです。明るい話ばかりではないですが、全体的にほんわかした小説だと思いました。2015/04/20

ムツモ

5
前回読んでからすぐの再読。先の展開を知っているだけに、二章後半の師匠の行動、言葉の一つ一つが刺さるようで、大泣きしながら読み進めた。私の家族のことなんかも考えた。2014/06/14

ムツモ

5
ウォルトの一代記。つまるところ、愛をめぐる物語だと思う。男女間だけじゃない、いろんな大きな愛。人を生かす力になる愛。初めて読んだ時はKKKに衝撃を受け、イェフーディ師匠の最期にも衝撃を受け…、だったけど、今になって全てがよく分かる。文庫本が品切れで映画化の話も頓挫した今、買っておかなかったことを悔やむばかり。2014/06/03

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