内容説明
輩出する才能、拡がる人種や世代、多様化するテーマやスタイル。今、最も活気にあふれたアメリカ女性作家たちが、この10年に送り出した短編小説の中から、12人の12篇を選り抜いたアンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
14
つらつらと自分の人生や恋愛を女性の視点から語っていくスタイルのお話が多くて、80年代という時代を感じる内容もあります。けれど、そのことが作品そのものの出来を左右しないというのは面白かった。現在でも名前が残っている作家の作品はやはりさすがという感じです。金持ち一家の三姉妹と順に関わっていく兄を見つめながら母との絆を深めていく青年の姿を描いた、スー・ミラー「アボット家を創造する」、黒人社会での生き方を母と口論する若い女性の気づきをテーマにした、グロリア・ネイラー「キズワナ・ブラウン」が良かったです。2020/05/30
Ecriture
6
外れのない素晴らしい編纂で、扱っている年代ごとに並べて女性像の変遷を辿る構成になっている。狂人に振り回されながらも彼と同じ幻を見てしまう少女の出てくるジェーン・アン・フィリップスの「1934年」、セイレーンのように不思議な力を発揮して周囲の者の命を奪い生き延びる女性を描いたルイーズ・アードリックの「フリューア」、戦時中のアメリカ少女から見た日本像を書いたエレン・ギルクライスト「日本に勝つ」、ユーモアたっぷりのハウトゥースタイルのローリー・ムーア「作家になる方法」など印象深い作品ばかり。2012/12/06
くろひきか
4
後半の作家さんのほうが好きですね、とてもお得な本でした。2009/11/30
コマイヌ
3
タイトル通りというか古めかしくてどこかで読んだような雰囲気の短編が並ぶ、どれもそれぞれ見所があってかなり面白かった。昏くてよくわからないし幅広くいっしょくたにしてるんだろうけど~80sのアメリカはオリエント。2016/06/08
わい
2
古本市で衝動買いした本、やっと読了ー!!いい買い物でした。「作家になる方法」と「アボット家を創造する」が面白かった。2020/05/24
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