ランサム

ランサム

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784105205027
  • NDC分類 933

内容説明

70年代、一人の青年がアメリカを旅立ち、インド、ネパールを放浪し、日本へやってきた。名前はランサム。京都で空手の修業にはげむ寡黙な彼が求めていたものは何か、その秘められた過去が語るものは…。70年代の若者の精神の漂流、そして宿命を、日本を舞台に描いた、ニュー・ロスト・ジェネレーションの作家の自伝的作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

54
舞台は、1977年の京都。英会話スクールの講師をしながら、空手を学んでいるガイジン ランサムの日々が描かれた作品。本音と建前のような日本人の気質を、上手く捉えています。上達を目指し日々精進を続けるランサムでしたが、尊敬する師範の醜態や陰湿な部分を目の当たりにし、心が揺れ動きます…。ヤクザの親分に言い寄られ助けを求めるマリリン、そしてランサムを憎み執拗に闘いを挑むドゥヴィトーが絡み合いながらストーリは進みます。なんとも激しい結末に、こんなのありか!仰天してしまうのですが、どうでしょう。すこぶる後味悪し…。

アッコ

2
70年代の京都を舞台にしたアメリカ人の物語。著者は実際に日本に滞在していたことがあり、その体験を元に書かれている。前作「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」とは時代も場所も異なっているが、父親との確執や、自己の救済など共通したテーマが見られる。武道(空手)を極めることによって自らの救済を図ろうとするが、まるで運命のいたずらのように、終末への道を歩んでいく。あとがきによると、ランサムには「贖罪」の意味もあるそうで、この物語の結末を暗示している。2010/10/30

勉誠出版営業部

1
同僚から借りた、ジェイ・マキナニーの『ランサム』を読了。1970年代の京都を舞台に、アメリカ人青年・ランサムが見たものとは・・・。著者本人が2年間日本に滞在していたということで、外国人作家にありがちなステレオタイプの日本ではなく、しっかりと日本が描かれている。衝撃のラストは賛否両論だろうな・・・。2014/01/24

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