ひとりの体で〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 361p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105191160
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

美しい図書館司書に恋した少年は、ハンサムなレスリング選手にも惹かれていた。多情な作家の性の記憶をめぐる切なく温かな傑作長篇。

美しい図書館司書に恋をした少年は、ハンサムで冷酷なレスリング選手にも惹かれていた――。小さな田舎町に生まれ、バイセクシャルとしての自分を葛藤の後に受け入れた少年。やがて彼は、友人たちも、そして自らの父親も、それぞれに性の秘密を抱えていたことを知る――。ある多情な作家と彼が愛したセクシャル・マイノリティーたちの、半世紀にわたる性の物語。切なくあたたかな、欲望と秘密をめぐる傑作長篇。

内容説明

友人たちも、姿を消した父も、それぞれに性の秘密を抱えていた。性的少数者たちが教えてくれた、さまざまな愛のかたち。エイズの時代に去って行った、友人たちの面影―。ある小説家の半世紀にわたる生と性の物語。

著者等紹介

アーヴィング,ジョン[アーヴィング,ジョン] [Irving,John]
1942年アメリカ、ニューハンプシャー州生まれ。ニューハンプシャー大学、ウィーン大学等に学ぶ。65年よりアイオワ大学創作科でカート・ヴォネガットに師事、レイモンド・カーヴァーとともに後進の指導にあたる。68年『熊を放つ』でデビュー、78年に発表した『ガープの世界』が世界的なベストセラーとなる。映画化された『サイダーハウス・ルール』では自ら脚本を手がけ、アカデミー賞最優秀脚色賞を受賞。2001年よりアメリカ芸術文学アカデミー会員。現代アメリカ文学を代表する作家の一人である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

53
80年代。ホモセクシャルな男性たちが次々とエイズで亡くなっていき、ビリーを散々からかい続けていたあのレスリング部員もまた、エイズで亡くなっていた。ビリーは、彼らの息子たちから、エイズではないのかと尋ねられる。また、怒りを向けられたりもする。それは、ホモセクシャルだった父親に対する怒りなのだろう。そして、ビリーは、物語の最初で彼自身が言われた言葉を言う。「ねえ、君、僕にレッテルを貼らないでくれないか」作品を貫くテーマであるこの言葉を。 2022/12/18

Ryuko

29
ハンサムで残酷な少年に憧れながらも、親子ほど年の違う図書館司書に夢想する。かと思えば、親友の女の子と試みたりと、節操のない少年時代を送った主人公ビルは、バイセクシャル。80年代、エイズショックの時代に次々と友人、元パートナーを見送るビル。ゲイでもストレートでもなくバイセクシャルであること、HIV 陰性であることに負い目のようなものを感じている。このことがラストのセリフを際立たせる。「ねえ君、僕にレッテルを貼らないでくれないかー僕のことを知りもしないうちから分類しないでくれ!」2017/03/07

昼夜

29
バイセクシャルであるビリーの回想録は時間も場所もあっちこっちいくのでちょっと混乱した。マジョリティの中でマイノリティがいることさえ黙殺されていた時代から現代の中で忘れていたAIDSの恐怖が生々しかった。彼が投げつけられ言われてきた多くの言葉たちと彼が培った姿勢「僕たちは、すでにこういう僕たちなんだ、違うかな?」「ねぇ君、僕にレッテルを貼らないでくれないか――僕のことを知りもしないうちから分類しないでくれ!」が心に残った。2014/04/29

メセニ

19
アーヴィングの作品のたいていがそうだけど、この冗長さこそが醍醐味で、一見無駄に思える描写や細部が物語の展開に、あるいはその肌触りや温度にまで必ずと言って良いほど活きてくる。本作も例外でなく、あの時に誰々が言った台詞、それが後半で思い出され、そのことで温かい気持ちになったり目頭を熱くしたりする。長い作品を読む行為はそのまま彼らの人生を横で見守り一緒に生きることであり、その経験は彼らと共有のできる大切な思い出となる。アーヴィングは小説というマットの上で僕に教えてくれる。君なりのやり方で君らしく立ち向かへと。2017/07/19

ぱせり

18
懐かしい人びとが次々に死んでいく中で、よみがえってくる高校時代は、苦しいのに甘やかで、苦々しいエピソードさえも、ただ懐かしく美しい。LGBTQ。と今は言うのだそうだ。どんどん変わる名称は、社会での位置づけもあやふやなまま好きなように転がされている人々そのもののよう。世の多数派たちの間に埋もれながら、息をしているあらゆる少数派のための物語だと思う。 2016/02/08

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