感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
土偶
1
一時期韓国に暮らした中上健次編纂。作家が日本でいう所謂ベビーブーマー世代前後になるが、朝鮮戦争が背景となる作品が目立つのは日本にない視点。さらに維新体制、ベトナム戦争従軍体験も混じり、韓国の歴史がまったく異なるものだとつくづく感じる。 「罠」に感じるホラー小説より映画的な暗闇が目に浮かぶ…。2026/03/14
早海徒雪
1
決して明るくはない世相を背景に、70~80年代の韓国の「混沌」を如実に綴った短編集。個人的なベストは、日本の姥捨山伝説を、「現代」の高齢者問題(それは世界的に共通の問題でもある)と絡めて描いた「高麗葬」。あとは少年期の終わりを描いた「秋の死」と「闇の魂」がいい。映画もそうだが、牧歌的でありながら、なんともシビアな視点が印象的。2014/06/21




