感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポルコ
23
探偵小説と副題にあるが、全くミステリー小説ではない。中盤まで依頼人と会えさえしない、ダメ探偵の、のらりくらりハードボイルド小説だった。支離滅裂だが、とてもブローティガンらしく微笑ましいし、ラストのお母さんが可愛らしく、読後感が爽やか。2020/12/01
スミス市松
17
イタリア人のおっさんが関西弁(なぜなのか)だったり不意にドヤ顔の一行が挿し込まれていたり、終始けらけら笑いっぱなしだった。今年いちばん笑った小説。が、ともあれ次の引用である。「おれはスミスという名が好きだ。なぜだかわからないが、好きなのだ。ありきたりの名前だと思う人もいるようだが、おれはそうは思わない」――驚異的な一致である。私はこのぽんこつディテクティヴ・ノヴェルの主人公であり史上最低のクズ探偵ニック・ビレーンに勝るとも劣らぬクズ、C・カードに対して、個人的かつ精神的な絆を強く感じたのだった。2011/12/22
三柴ゆよし
5
白昼の妄想(古代のバビロンで大活躍!)にうつつをぬかすダメ探偵のおはなし。同じく後期五部作(異なる形式の五つのフィクション)のひとつ、『ホークライン家の怪物』がB級ホラーの形式のみを借用したよくわからん小説だとしたら、こちらはB級ハードボイルドの解体を志向した、やはりよくわからん小説。この五部作は本国アメリカでは大失敗に終わったらしく日本でもあまり評判はよろしくないようだが、個人的にはこのあんまりな不毛さ加減がわりと好みだったりする。言葉の内側には実のところなにもないのだということのひとつの傍証。2011/06/04
オリオン太郎
1
『立喰師列伝』経由で読んだ。僕のバビロンにもナナ=ディラットを移住させるとしよう。2011/01/16
canabi
0
2−20112011/01/01
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