出版社内容情報
AIの最適解が豊かさを奪い去る! 最先端データサイエンティストの警鐘。こんなはずではなかった。アルゴリズムによって完璧な社会を作るはずだったのに――。シリコンバレーで活躍してきたMIT出身の数理学者が、アメリカ各地で進む最適化の最前線を巡り、それが大規模停電や農業コミュニティの崩壊、さらに格差拡大や労働疎外につながっている現実に迫る。NYタイムズで絶賛された話題の書!
【目次】
内容説明
最適化の現場で何が起きているのか?MITで博士号、シリコンバレーで活躍する最先端データサイエンティストの警告!AIの最適解が豊かさを奪い去る!「NYタイムズ」「ウォール・ストリート・ジャーナル」で絶賛!
目次
第1章 フラットランド再訪
第2章 ラスベガスをあとにして
第3章 高原砂漠の教会
第4章 大停電のメタファー
第5章 偽物の神々
第6章 最適化の裏切り
第7章 ゴールドラッシュの後に
第8章 バビロン
著者等紹介
クルム,ココ[クルム,ココ] [Krumme,Coco]
作家、応用数学者。マサチューセッツ工科大学で博士号を取得。シリコンバレーを拠点にテクノロジー業界で働いた後、科学コンサルティング会社を設立し、データサイエンティストとして活動。現在は太平洋岸北西部の離島の小屋に移り住み、本業の傍ら、執筆活動などを行っている
松本剛史[マツモトツヨシ]
翻訳家。1959年和歌山県生まれ。東京大学文学部社会学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
12
行き過ぎた効率化や最適化によって私たちの物の見方が変わった結果、何を失ったのかを語る内容。それはデジタルなどを用いても最適化できないものが締め出されることで、自分たちが変化する能力が低下したこと。最適化するほど別のやり方で物事を行う、そして見ることができなくなることだった、と。最適化が達成できないときはその枠組みの中でさらに検討を進めることしかできず、できなければあきらめて考え方を変える、という選択肢しかない。2026/05/21
YASU
1
近代合理科学と資本主義の発展は、最適化の幻想を生じさせた。それはいまやアマゾンの配送から「コンマリの片付け」まで、世界のシステム隅々までに及ぶが、人類に幸福をもたらせたとはいえない。なるほど、本書の言いたいところはそのとおりなのだろうが、全体に既読感がぬぐえず新たな知見を得た気にはなれない。数学者という肩書だが合理的論証はあまり見られず、情緒的記述が目立つ。バイソンが跋扈していたころの美しい北米大陸を懐かしむだけでは、けっきょく何も変わらないだろう。読みたかったのは最適化の先に来るものなのだが。残念。2026/07/25
かじかじ。
1
最適化幻想とは、あらゆるものを数値化・効率化しようとする現代社会の強迫的な思想を批判的に考察した本です。 生産性、健康、人間関係まで「最適」を追い求めることで、かえって人生の豊かさや自由、偶然性の喜びが失われていくと指摘します。データと合理性への過信が人間らしさを損ない、不確かさや無駄の中にこそ本質的な価値があると説きます。著者は哲学・心理学・経済学を横断しながら、効率至上主義への警鐘を鳴らし、「ほどよい不完全さ」を受け入れる生き方を提唱する一冊です。2026/06/28




