出版社内容情報
馬は友であり、希望だった。3つの収容所を生きのびた少年の奇跡の実話。ドイツ生まれのユダヤ人少年の幸せな日々は、突然終わりを告げた。ゲットーへの「再定住」と父の死。強制収容所への移送と母の死。死があまりに身近な場所で、人間が失うことのできるほとんどすべてのものを失いながらも、運と知恵を頼りに少年は生き抜いた。移送された2011人の最後の生き残りとして、なお寛容を語った魂の記録。
内容説明
ドイツ・ケルン生まれのユダヤ人少年の幸せな日々は、突然終わりを告げた。ユダヤ人の権利が次々に制限され、尊厳がじわじわと奪われていく。ゲットーへの「再定住」と父の死。強制収容所への移送と母の死。死があまりに身近な場所で、時に馬の餌を盗み、運と知恵を頼りに少年は生き抜いた。2011年には、ケルンから強制移送された2011人の最後の生き残りとして70年ぶりにドイツを訪れ、なお寛容を語った魂の記録。
目次
ドイツ人の男の子
リーダーを求めるドイツ
ドイツのユダヤ人
ナチ党の台頭
ユダヤ人への弾圧
忘れられない夜・忘れたい夜
「人違いだ!」
行く場所もなく、することもない
爆弾の破片は宝物
国外追放
一部屋に二一人
スープの戦略
ゲットーの使い走り
夜に響く音
父を亡くす
絞首刑執行人の親切
秘密の屋根裏
列車
挙げた手。タトゥーを入れた腕
厩へ〔ほか〕
著者等紹介
オースター,ヘンリー[オースター,ヘンリー] [Oster,Henry]
1928年、ドイツのケルンに生まれる。ウーチ・ゲットー、そしてアウシュヴィッツ、ビルケナウ、ブーヘンヴァルトの強制収容所を奇跡的に生きのびた。戦後、おじを頼ってアメリカに渡り、検眼士として働く。2011年、ケルンから強制移送された2011人のユダヤ人の最後の生き残りとして、かつて二度と戻らないと誓ったドイツを70年ぶりに訪れた。2019年、90歳で死去
大沢章子[オオサワアキコ]
大阪大学人間科学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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