出版社内容情報
元日本軍通訳である98歳のオランダ人が語る戦前の神戸、蘭領東インド、日本軍刑務所での苛酷な日々。戦争の真実を見つめる回想録。
98歳のオランダ人が語る、戦前の神戸、日本軍刑務所での過酷な日々。政治家の父のもとオランダ領東インドに生まれ、戦前の神戸で穏やかな暮らしを送った著者は、開戦後、蘭領陥落にともない日本軍通訳を任命され、やがてスパイ容疑で日本軍刑務所に収容。同胞の埋葬作業に携わるなど過酷な経験を強いられる。戦時、人はいかに変わるか。終戦からまもなく70年。共生への願いに貫かれた回想録。
内容説明
戦前の神戸での穏やかな暮らし。旧オランダ領東インド、日本軍刑務所での過酷な日々。戦争を生き抜いた、ある知日家オランダ人の回想録。
目次
1 オランダ領東インド軍
2 日本
3 ジャワ島
4 捕えられて
5 刑務所での日々
6 女性抑留所と別れ
7 こだま
著者等紹介
ユーケス,ウィレム[ユーケス,ウィレム] [Joekes,Willem]
1916年、オランダ領東インド(インドネシア)スマラン生まれ。祖父は蘭印西スマトラ州長官。父は戦後、オランダ政府の社会福祉大臣を務めた。1918年、一家でオランダに帰国。37年、勤務先の日本駐在員となり、神戸に暮らす。40年、スラバヤに転勤。開戦後は日本軍の通訳を命じられる。スパイ容疑で有罪判決を受け、日本軍刑務所で過酷な日々を送る。終戦により帰国。オランダ経済省などに勤務。現在ハーグ在住
長山さき[ナガヤマサキ]
1963年、神戸生まれ。関西学院大学大学院修士課程修了。文化人類学を学ぶ。87年、オランダ政府奨学生としてライデン大学に留学。以後オランダに暮らし、現在アムステルダム在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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